ハワイ名物「ポケ」とは?使う材料や現地のおすすめ店舗をご紹介

ハワイ名物「ポケ」とは?使う材料や現地のおすすめ店舗をご紹介

公開日:2024.04.13
更新日:2025.06.03

ポケ(またはポキ)とは主にマグロのような魚の刺身を小さく切って、醤油ベースのタレを混ぜて味付けしてあるハワイのお料理で、普段の食生活にも欠かせない存在です。ハワイの人達はポケをお酒のつまみにして食べたり、ポケ丼(ご飯にポケをのせたどんぶり)にして食べることが多いです。他に、ポケを様々にアレンジしたお料理があります。ポケhローカルの人達が集まるパーティーにも欠かせないので、お正月など祝日が近くなると需要が高まり、ハワイでマグロが一時的に高価になり、なかなか手に入らなくなることさえもあります。

ハワイ名物の「ポケ」とは?

photo by adobe stock 

「ポケ」とはハワイ語で「切り分ける」「スライスする」という意味があります。英語のスペルは「poke」で、ハワイ語の読み方は「ポケ」なので、ハワイの地元の人たちは大抵「ポケ」と読みます。アメリカ本土の観光客が「poke」を英語読みすると「ポキ」になるので、「ポケ」と「ポキ」と読み方がありますが、ハワイでは「ポケ」の方が定番です。

ポケで使われている食材

「ポケ」で魚以外でよく使われている食材は、リム(またはオゴ)と呼ばれる海藻やククイナッツと呼ばれるハワイのナッツ(イナモナ)が定番です。この2つの食材は日本ではなかなか手に入りにくいかもしれません。リムには色々な種類があり、普通は赤茶色か緑色です。主に海で収穫されていますが、淡水で養殖されていることもあります。採れたての新鮮な海藻がハワイのスーパーでは売られているので、生のリムを使うとポケが美味しくできあがります。日本でもハワイのポケを再現したいという人は、ハワイで乾燥させてあるリムを買っていくと良いでしょう。ハワイのスーパーやドラッグストアで手に入ります。また、ククイナッツもハワイでは実ごと買うことができます。殻を割って中身を出して細かく刻んでオーブンでローストして味付けします。そうするとポケ用のククイナッツ(イナモナ)ができあがります。また、ハワイらしいポケを作る場合は、ハワイアンソルト(アラエア)を使うと、普通の塩を使うより、海の香りがするような味わい深いポケになります。

ポケに使う魚

ポケに使われている魚は色々ありますが、一番メジャーなお魚はマグロでしょう。ハワイ語では「アヒ」と呼ばれていますので、マグロのポケのことはハワイでは「アヒポケ」と呼ばれています。その他にはサーモン、タコ、ハマチ、ホタテやえび、蟹などシーフードなら基本的にポケに合いますが、ピピカウラというハワイのビーフジャーキーをポケにしたり、お肉の内臓系をポケにすることもあります。また最近、注目されているのは「ロミオイオ」と言う古くから伝わるポケで、ボーンフィッシュ(ソトイワシ)という魚をすりおろしてトマトや玉ねぎ、リムを入れたペースト状のポケです。このようにポケには様々な魚が使われていて、決まりはありません。例えば、豆腐、揚げ豆腐、カニカマといった食材も使われています。ハワイでは行くお店によっていろんな種類のポケを発見できるので、それも楽しみのひとつです。

ポケの味付け

ポケの味付けはそもそもはシンプルなハワイアンソルトがメインでしたが、ハワイにアジア各国から移民がやってきたことで食文化が変わっていき、特に中国や日本の影響で、ポケに醤油やごま油などが使われるようになりました。また、ハワイで人気のスパイシーアヒには、スリラッチャソースとマヨネーズが入っています。その他には、オイスターソース、ポン酢、照り焼きソース、レッドペッパー、スイートチリソース、ハラペニョ、キムチ、生姜、わさび、とびこなど、様々なソースが使われていて、こちらも決まりはありません。作る人によってかなり味が違うので、好みが分かれます。

ポケの種類

アヒポキ

ポケの種類で一番ポピュラーなのは「アヒポケ」。マグロを使った最もポピュラーなポケです。醤油アヒポケ、ガーリックアヒポケ、アヒリムポケなど、アヒポケでも種類が色々あるので、ハワイのスーパーに行くと、同じアヒポケでも色々あってビックリするかもしれません。

最もポピュラーな味付けと調理方法は、2-3センチ角にカットしたマグロを、醤油、ごま油、刻み玉ねぎを塩胡椒で味付けをしたものです。トッピングには青ネギ、ショウガ、海藻類、アボカドが使われることが多いです。

サーモンポキ

その次に人気なのは「サーモンポケ」でしょう。生のサーモンをサイコロ型に切ったものに味付けがしてあるポケですが、醤油風味のサーモンポケとスパイシーサーモンというスリラッチャソースとマヨネーズで味付けした2種類が人気です。たまにアボカドなども入っています。


ポケ売場にはロミサーモンというお料理も売っています。これはポケではないのですが、ロミサーモンはサーモン、トマト、玉ねぎを細かくカットして塩とレモン汁を入れて揉んで、ネギでトッピングしてあるものです。ハワイアン料理のポイと言うタロ芋をすりつぶしたものと一緒に食べることが通常です。

タコポキ

また、 タコポケも日本人に馴染みやすいポケかもしれません。ハワイでは昔からタコを食べる習慣があり、茹でたタコを切って醤油とごま油やオイスターソース、もしくは塩とネギ、レッドペッパーなどでシンプルに味付けしてリムやネギを散りばめたタコポケは、アヒポケなどよりも多少さっぱり楽しめます。

ポケが誕生した歴史

photo by adobe stock 

ハワイアンフードの代表のひとつでもあるポケ。そもそも古代ハワイの時代に、魚の鮮度を保つために、釣ったお魚に海水の塩、海藻(リム)、ククイナッツと混ぜて長持ちさせて食べていました。そしてそのうちハワイにアジア各国から移民がやってきたことで食文化が変わっていき、その影響でポケを作る際に、醤油、ごま油などを混ぜるようになっていきました。

 

料理としてハワイでポケが普及したのは1960年代から70年代と言われていますが、今ではポケはハワイを飛び出して、アメリカ本土、そして世界中に広まっています。ポケ丼、ポケをトルティアチップスにトッピングしたポケチョスやポケのタコスなど、ポケの食べ方も多様化していて、ハワイらしく外から入ってくる食文化によって常に変化を遂げているお料理です。

ハワイでポケがおいしいおすすめ店

マグロスポット (Maguro Spot)

photo by 公式サイト

ワイキキのクヒオ通り、マリオットやハイアットリージェンシーの近くにあるポケ丼のお店。ピンク色の外壁が目立つお店で、店内は小さめですがイートインもできて、オープン当初からいつも行列ができるほど人気です。

自分の好きなメインの具とソースやトッピングを選んだオリジナルポケボールが人気。価格もリーズナブルで、ポケ丼は、小$6、中$10、大$14、特大$18となっています。

マグロのポケ丼以外にもツナ納豆丼、サーモンいくら丼やベジタブル丼もあり、お米は玄米、白米、酢飯から選べます。日本語も通じるので安心です。

 

店舗名

Maguro Spot 

住所

2441 Kuhio Ave, Honolulu 96814 

電話

808-924-7653

営業時間

10:00~20:30  

定休日

無休

アクセス

ロイヤルハワイアンセンターから徒歩5分

公式サイト

https://magurospot.com/

 

オノ シーフード (Ono Seafood)

photo by 公式サイト

オノシーフードはハワイアンフードやポケ好きの人たちに長年支持されているポケの専門店。「オノ」というのはハワイ語で美味しいという意味があるので、その名の通り、美味しいシーフードの専門店というわけ。オープン当初から新鮮なお魚のみにこだわり、ポケは毎回、オーダーが入ってから作っています。カパフルのお店と、2店舗目がハワイカイの奥地にもあります。

オノシーフードで人気のポケはアヒとタコ。醤油、ハワイアンスタイル、みそ、スパイシー、わさび味のポケが楽しめます。

ご飯の上にポケが乗ったボケボウル(ポケ丼)は、レギュラーサイズが$11.75、ラージサイズが$13.75です。ご飯が付かないポケを量り売りで購入することもできます。単品購入の場合は、約110g(1/4 Ib.)でアヒが$6.25、タコが$4.00です。

白米以外に玄米も選ぶことができ、+50セントでトッピングを追加することも可能です。

店舗詳細

Ono Seafood(オノ シーフード)

オアフ島 > カパフル / カイムキ
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  • アクセス
    ワイキキから車で15分
  • 営業時間
    月‐日:9:00~16:00
  • 定休日
    無休

ポケ フィックス ハワイ (Poke Fix Hawaii)

photo by 公式サイト

ワイキキでローカルスタイルのポケボールが食べれるテイクアウト専門店。場所はワイキキのシーサイド通りにある通称水色ビルの1階(アロハテーブルのお隣)にあります。

価格帯は1種類のポケが乗ったボウルは$13.00、2種類のポケが乗ったボウルは$16.00です。

ポケはアヒ、サーモン、ハマチ、シュリンプから1つか2つ選んで、サイドメニューを3つ選べます。カニサラダ、オーシャンサラダ、きゅうり、アボカド、枝豆、豆腐、キムチなどヘルシーチョイスが色々あるので、お野菜もたっぷりバランスよく取れるポケ丼が楽しめます。

 

店舗名

Poke Fix Hawaii 

住所

334 Seaside Ave #108, Honolulu, HI 96815

電話

808-807-7999

営業時間

11:00~19:00  

定休日

水曜日

公式サイト

https://www.instagram.com/pokefixhawaii/

 

ニコス ピア (Nico’s Pier 38)

photo by 公式サイト

空港から近くのフィッシュオークションをしている埠頭の一角にある、新鮮なシーフードやローカルフードが人気のレストラン。フランス人シェフのニコスさんが少しレベルの高い調理法でアレンジしてあるお料理が人気で、レストランは全米の人気グルメ番組でも多数紹介されたことがあります。日本人にもとても人気なのはフリカケ・アヒステーキです。

ニコスピアのレストランの入り口にフィッシュマーケットがあり、ここではとれたての新鮮な切り身のお魚やポケを購入できます。アヒ(マグロ)、アク(カツオ)、アウ(カジキマグロ)、そのほか、ムール貝、クラムなど珍しいお魚やシーフードのポケが手に入ります。

フィッシュマーケットで購入できるポケボウルも非常に人気で、価格は$12.95。白米か玄米を選ぶことができ、1種類〜最大3種までポケを選ぶことができます。2種でも3種でも全体量で調節されるので値段は同じです。こちらで購入したポケボウルは、お隣のレストラン「ニコスピア38」の店内で食べることができます。

 

店舗名

Nico's Pier 38 

住所

1129 N Nimitz Hwy, Honolulu, HI 96817

電話

808-540-1377

営業時間

6:30~21:00(月〜土曜)  10:00〜 21:00(日曜)

定休日

無休

公式サイト

https://nicospier38.com/

 

サトウ シーフード (Sato Seafood)

photo by 公式サイト

ワイキキの丸亀うどんの隣にあるサトウシーフードのオーナーは日本人で、お店は2021年にオープン。日本語ももちろん通じます!

様々な種類の新鮮なお魚のポケ丼と、手巻き寿司(ハンドロール)があるのも魅力です。ファーマーズマーケットにもよく出店していて、新鮮なシーフードを炙り焼きにして販売をしています。

お店の看板メニューは、マカダミアナッツの炙りサーモンボウル、そしてハワイアンマンチーズ。いずれも価格は$17.45です。

 

店舗名

Sato Seafood 

住所

2301 Kuhio Ave, #5, Honolulu, HI 96815

電話

808-628-8008

営業時間

7:30~20:30  

定休日

無休

公式サイト

https://www.instagram.com/satoseafood808/

 

マグロ ブラザーズ (Maguro Brothers)

photo by 公式サイト

チャイナタウンとワイキキに店舗を構える、刺身やポケの専門店。チャイナタウンにオープンしてその美味しさで地元で話題になりましたが、チャイナタウンだと足が遠のいてしまう人のためにワイキキでも食べられるようになり、チャイナタウンは朝9時から午後2時半までで、ワイキキ店はそのあと夕方5時から夜の8時まで夜のみ営業しています。築地でもマグロを扱っていたことがある魚選びのプロの日本人兄弟のお兄さんがその知識を活用して、ハワイで一番美味しいマグロを毎朝、フィッシュオークションで手に入れ、調理をするのはレストラン経験の豊富な弟さん。

醤油・玉ねぎで味付けしたアヒポケボウルは、レギュラー$11.94ドル、ラージ$15.50。酢飯を使用した中トロ丼はレギュラー$14.95ドル、ラージ$20.95となっています。

ポケ丼、そして刺身丼を含めて20種類くらいあり、どれも新鮮で美味しいので是非1度お試しを!

店舗名

Maguro Brothers ワイキキ店

住所

2250 Kalakaua Ave, Honolulu, HI 96815

電話

808-922-3600

営業時間

17:00~20:00  

定休日

日曜日

公式サイト

​​​​​​https://magurobrothershawaii.com 

 

ファイブスター ポケ (Five Star Poke)

photo by 公式サイト

ワイキキのクヒオ通りにあるポケのお店は、フードトラックのスタイル。いくつかフードトラックが集まっているエリアにあって、フードトラックでポケ丼を買って、そこのテーブルで食べられるようにもなっています。ちなみにBYOBなのでお酒を持ち込んでもOK。

人気なのはコールドジンジャー醤油アヒポケボールが人気で、そのほかにもちょっと変わったフレーバーでは、ゆずチリペッパー風味のアヒポケ丼や、わさび醤油や、ハラピーノのサーモンポケ丼などもあります。

ポケ丼は8種類から選ぶことができ、価格は1種類で$11.99、2種類で$13.99、子供用サイズが$6,99です。ポケ丼にはワカモレのトッピングもできます。ちょっと他とは違ったポケ丼が食べてみたいという人にオススメです。

店舗名

Five Star Poke 

住所

206 Kapuni St,  Honolulu, HI 96815

電話

808-501-3606

営業時間

11::00~21::00  

定休日

無休

公式サイト

https://www.fivestarpoke.com/

 

ポケ ワイキキ (Poke Waikiki)

photo by 公式サイト

ロイヤルハワイアンセンターのフードコート内にできたポケ専門店。フードコートに意外とありそうでなかったポケのお店が誕生して、気軽にショッピングセンター内でポケ丼が食べれるようになりました。

ポケボールにもちこチキン(唐揚げ)がついているのも食いしん坊には嬉しいポイント。

価格は以下です。
・マグロとサーモン ポケボウル S $17.99、M $ 19.99 
・サーモンとモチコチキン ポケボウル S $12.99、M $14.99 
・マグロとモチコチキン ポケボウル S $14.99、M $16.99

アヒ、サーモンのポケ丼がメインですが、ポケブリトーも楽しめます。

店舗詳細

Poke Waikiki(ポケワイキキ)

オアフ島 > ワイキキ
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10%OFFまたはドリンク1杯無料!

  • アクセス
    ロイヤルハワイアンセンター内
  • 営業時間
    月-日:10:00-21:00
  • 定休日
    無休
 

ポケ バイ ザ パウンド (Poke by the pound)

photo by 公式サイト

飛行場から近いところにあるポケのテイクアウト専門店。醤油オニオンアヒ、アヒリムククイナッツ、スパイシーツナ、タコポケ、ハワイアンソルトアヒポケ、マーリンポケのほか、調理されたアヒ(アヒベリー、アヒステーキなど)もおすすめです。絶対に冷凍は使わない主義で、ポケの種類はその時に手に入った新鮮なお魚によって日替わり限定ポケもあり。もちろんライスの上にポケを乗せてもらってポケ丼にして買うこともできますが、ポケだけを購入する人たちがほとんどです。

ポケ丼の価格は$17.95。量り売りで購入する場合は、アヒポケで1lb $24.95〜となっています。

店舗詳細

Poke By the Pound(ポケ バイ ザ パウンド)

オアフ島 > ダウンタウン / 空港・ニミッツ周辺
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  • アクセス
    ワイキキから車で20分 / ワイキキからバスで50分
  • 営業時間
    月-土:9:00~18:00 / 日:9:00~17:00
  • 定休日
    無休

 

ハワイに行ったらポケは必食!

ポケはハワイの食卓に欠かせないハワイを代表するお料理。お寿司の文化の日本人にとっては漬けマグロ感覚なので、馴染みやすいし、日本人の胃に合うので、少しお腹が疲れてきた時にも最適です。少しポケを買って滞在中のホテルでビールのおつまみにして食べるのもよし、ポケ丼にしてしっかりランチやディナーに食べるのもよし。一度食べたら絶対に虜になるお料理です。是非ハワイ滞在中に、様々な種類のポケを食べ比べしてみてください!