ハワイ料理「ラウラウ」とは?名前の意味やおすすめ店をご紹介します

ハワイ料理「ラウラウ」とは?名前の意味やおすすめ店をご紹介します

公開日:2024.05.04
更新日:2024.05.17

ラウラウというのは、ハワイアンにとって神聖なお料理であり、カルアピッグと同じくらいハワイアンフードには欠かせない伝統的なお料理です。葉っぱに包まれていて、中を開けるとお肉やお魚が混じって入っていて、一体どんなお料理なのかよく知らない人もいるかもしれません。ラウラウは、ハワイのルアウショーや、お祝い事の集まりに行くと、必ず用意されている大事なお料理のひとつです。ラウラウとは一体ハワイの人達にとってどんなお料理なのか、ご紹介しましょう。

ハワイ料理「ラウラウ」とは

photo by adobe stock 

ラウラウとは、カルアピッグと同様、地面の土を掘って焼いた石をしいた土釜(イム)に入れて、葉っぱでお肉やお魚を蒸し焼きにした、古代ハワイから伝わる伝統的なお料理です。お祝い事には欠かせないお料理で、いつも葉っぱで包んだ状態で出されます。

栄養価も高いこのラウラウ。ナイフを入れると、中からとても柔かくてジューシーなお肉やお魚がジュワッと出てきます。葉っぱは、タロの葉っぱやティーリーフと呼ばれる葉で包んで、味付けは基本、塩だけで蒸しています。人によってはお野菜を少し混ぜて作る人もいます。

ラウラウの味わい

カルアポークと同じで、お肉やお魚の味をハワイアンソルトだけで引き出していて、他に調味料は使われていません。自宅で作る場合は、リキッドスモークをたらすこともあります。加熱している間に、お肉やお魚の旨みが葉っぱに染み込んでいくので、葉っぱの部分もとても美味しいです。お肉やお魚は蒸し焼きすることで、ポロポロになります。その昔は、お肉がなかなか手に入らなかったのでお魚だけだったと言われていますが、今ではお肉とお魚を一緒にいれるので、その両方の旨みがなんとも味わい深いです。葉っぱはほうれん草に似ているような味で、タロの葉なら食べても害はありませんがティーリーフの場合は葉っぱは食べれません。

ラウラウに使われる葉っぱは?

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ラウラウに使われる葉の種類は2種類あります。どちらもハワイアンの人達にとってとても神聖な意味をもつ葉です。ひとつはティーリーフ(TI)。神聖な魔除けの葉でもあるので、家の周りや入り口に植えたり、お清めの時に必ず使う葉っぱです。また、大切なものやプレゼントを、この葉っぱで綺麗に包んであげることも、昔からの習慣として残っています。もうひとつ使われるのは、タロの葉です。ネイティブハワイアンの考え方で、人間はタロから生まれてきたという神話もあるぐらいで、芋の部分は茹でて叩き潰して、ポイとして食べます。ハワイアンの生活に大変重要な意味をもつ、このふたつの葉がラウラウには使われています。

ラウラウの発祥・歴史

ラウラウは、ハワイの文化と歴史に深く結びついているハワイの伝統料理のひとつです。カルアピッグと同様、ルアウなどのお祝いに欠かせないお料理で、その起源は、古代ハワイに遡ります。そもそもハワイに豚肉が入ってきたのはアメリカから宣教師が上陸してからと言われていますので、最初はラウラウにはお魚しか入っていなかったという説もあります。ハワイの恵みを生かして、お魚、そして豚肉などをハワイの人たちにとって貴重なタロの葉とティーリーフに包んで作ります。タロの葉は元々、料理に風味が出て煮込むとトロトロになって美味しいので、昔から使われています。ティーリーフはどちらかというと、大切なものを包んだりする時に使われていました。お料理の味付けはお塩のみですが、ハワイでは1000年以上前からお塩を作る習慣がありました。ソルトポンド(塩の池)は今も残されていて、ハワイのお塩はとても浄化する効果があると言われています。

名前の由来・意味

ラウというのはハワイ語で葉という意味です。ラウラウと2回いうことで、葉に包まれていることを強調しています。また、ラウラウという言葉自体に包むという意味もあるので、この伝統的な料理方法がそのまま名前になっています。

ラウラウの食べ方

ラウラウを食べる時は、まず葉っぱを剥がして、ホクホクになっているお魚やお肉を食べるだけですが、塩気が強いのと、葉っぱの香りに少しクセがあるので、ロミサーモンやポイなどと一緒に食べるのがおすすめです。葉っぱはタロの葉は食べてオッケーですが、ティーリーフは少し茎の芯があって硬めなので、食べない方が良いでしょう。

ラウラウがおいしいハワイのおすすめ店

ハイウェイ イン (Highway Inn)

photo by 公式サイト

ハイウェイインはワイパフに1号店、2号店がカカアコ、3号店はビショップミュージアムの中にある伝統的なハワイアンフードが食べられるカジュアルなレストランです。オールドハワイの雰囲気がとても落ち着く、ローカルにも大変支持されているお店で、基本はハワイアンフード、その他、プレートランチに出てくるようなローカルフードも揃っていて、カカアコのお店ではパンケーキなど朝食も充実しています。

チキンラウラウコンボプレート(もしくはポークラウラウ)

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$28.99 

ラウラウは2種類あって、チキンかポークのどちらかを選べます。せっかくなのでこういった└ハワイアンフードが少しずつ全部試せるコンボプレートを頼むことをおすすめします。お米(またはポイ)、サラダ(ロミサーモンかマックサラダ、またはトスサラダ)にさつまいもとハウピアのデザートがついて、チキンは$19.99、ポークは$21.99です。ポークの方が少しお高めですが、伝統的なラウラウはそもそもポークだったのでポークがオススメ。ラウラウをフォークでさして広げると、じゅわ〜っとお肉はお魚から汁が出てきてとても美味しいです。ラウラウは2時間という時間をかけて蒸していて手間暇をかけているので、ハイウェイインの自慢の一品です。

 

店舗名

ハイウェイイン (Highway Inn)

住所

680 Ala Moana Blvd #105, Honolulu, HI 96813

電話番号

808-954-4955

営業時間

月〜木 9:30~20:00

金土 9:30 〜20:30

日 9:30~15:00

定休日

なし

アクセス

ワイキキから車で15分

 

ハイリズ ハワイアン フーズ (Haili's Hawaiian Foods)

photo by 公式サイト

ワイキキから徒歩で行ける距離に位置するカパフル通りにあるハワイアンフードのお店です。1958年にオープンしてから、長年に渡って伝統的なハワイアンフードの専門店として営業してきました。ピーター&レイチェル・ハイリさんが創業者で今はそのハイリファミリーの娘が引き継いでいるという家族経営。小さなお店でテイクアウトも可能。リーズナブルな価格で本格的なハワイアンフードが楽しめるお店です。

ラウラウ

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$8.25

ラウラウだけだと8ドル25セント。ハワイアンボールというラウラウを載せたどんぶりや、ラウラウと、ポークアドボ、醤油チキン、内臓のシチューなどのコンビネーションでのオーダーもできます。とってもジューシーであり、味わい深く、ローカルも納得のハワイアンフードです。

 

店舗名

ハイリズハワイアンフード (Haili's Hawaiian Food) 

住所

750 Palani Ave, Honolulu, HI 96816

電話番号

808-735-8019 

営業時間

火〜日 10:00~14:00

定休日

月曜日

アクセス

ワイキキから車で10分

 

ヤマズ フィッシュマーケット (Yama’s Fish Market)

photo by 公式サイト

ヤマズは1980年にオープンしたフィッシュマーケットで、そもそもはポケや刺身などを専門としていましたが、ハワイアンフードやローカルプレートランチも提供するようになり、人気がでたローカルに人気のお店で、ヤングストリート沿いにあるお店はパーキングが少ないけれど、いつもお客さんで賑わっています。ポケの種類が多くて、フィッシュマーケットとあってどれも新鮮。ラウラウに関してはチキン、ポークだけでなく、ビーフ、またベジタリアンオプションもあります。

ハワイアンプレート(Lau Lau & lomi salmon) 

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$19.50

ヤマズのハワイアンプレートは、ご飯(ブラウンライスに変更可能)もしくはポイと、メインのおかずを選ぶスタイルです。おすすめはラウラウとロミサーモン、ポケ、ハウピアのついたハワイアンフードが満遍なく楽しめるコンビネーションプレート。ハウピアのデザートはインハウスで作っています。

 

店舗名

ヤマズフィッシュマーケット(Yama's Fish Market)

住所

2332 Young st, Honolulu, HI 96826 

電話番号

808-941-9994

営業時間

水〜日 9:00~17:00

定休日

月、火曜日

アクセス

ワイキキから車で10分

 

ヘレナズ ハワイアン フード (Helena’s Hawaiian Foods)

photo by 公式サイト

ヘレナズはハワイアンフードレストランとしてオアフではナンバーワンと言われている位、人気のあるお店です。小さくてこじんまりとしたレストランですが、2000年にはジェームス・ビアード賞を受賞していたり、全米のフード系のテレビ局で何度もハワイアンが美味しい店として撮影にも協力したことがあるので、とても有名です。1946年にヘレン・チョックさんが始めたお店で、ネイティブハワイアンの人達も有名シェフ達も太鼓判を推すようなハワイアンフードの聖地のようなレストランです。

セットメニューにラウラウを追加してオーダー

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セットメニューD  $39.50 

ラウラウ  $7

ラウラウがメインのセットがヘレナではないので、セットメニューにラウラウを追加してオーダーすることをおすすめします。どれもとにかく美味しくて他のレストランとの明らかな違いがわかります。特にピピカウラショートリブは、脂っこくなくて軽いジャーキーのようにパクパク食べられてしまいます。全部試してみたい時は、Dのセットを頼むと、カルアピッグ、ロミサーモン、ピピカウラ、ルアウスクイッドシチュー、ポイなど定番のハワイアン料理を全部制覇できます。ラウラウのお魚にはバターフィッシュを使っています。

 

店舗名

ヘレナズハワイアンフード(Helena's Hawaiian Food) 

住所

1240 North School St, Honolulu, HI 96817

電話番号

808-845-8044

営業時間

火〜金 10:00~19:30

定休日

土日月

アクセス

ワイキキから車で20分

 

ワイアホレ ポイ ファクトリー (Waiāhole Poi Factory)

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100年の歴史をもつワイアホレ・ポイ・ファクトリーは、1971年までポイ(タロ芋をすりつぶしたもの)の専門店として営業をしていましたが、その後、ポイを売るのはやめてアートギャラリーになりました。そして2009年になってルーツに戻ろうということで、ハワイアンフードやポイを売るポイのレストランになったという背景があります。伝統に基づいた調理方法にこだわり、地元民に愛されているレストランです。クロロというハワイアンデザートや、ドリンクでカヴァも飲める本格的なハワイアン御用達のレストランです。

プレート、コンボプレート 

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$13.75  $17.25

ラウラウが食べたい場合は、プレート、またはコンボプレート、またはハワイアンフードの全種類が入ったカナカヌイをオーダーすればOK。コンボプレートだとラウラウ、カルアピッグ、スクイッドルアウ、チキンロングライス、ビーフルアウ、プラス、ポイとロミサーモン、ハウピアがついてきます。しょっぱすぎない、脂分がちょうどいい、クリーンなテイストのハワイアンフードです。

 

店舗名

ワイアホレポイファクトリー (Waiahole Poi Factory)

住所

48-140 Kamehameha Hwy, Kaneohe, HI 96744 

電話番号

808-239-2222

営業時間

月〜木曜 11:00~17:00

金〜日曜 10:00~18:00

定休日

なし

アクセス

ワイキキから車で40分

 

ローカルフードのラウラウを食べてみよう

カルアピッグ同様に欠かせないハワイアンフードに欠かせないラウラウ。初めて見ると、なんのお料理だろう?と謎に思うかもしれませんが、ラウラウだけ単独で食べるのではなく、ポイやロミサーモンと一緒に味わうローカル的な食べ方のコツさえわかれば、知らないうちにハマってしまうかもしれません。日本にあるハワイアンレストランでなかなかラウラウを提供しているところは少ないので、ハワイにいる間に、是非1度は試してみるといいかもしれません!