ハワイで人気のフルーツ「リリコイ」とは?気になる味わいやパッションフルーツとの違いも解説
ハワイに行くとリリコイの味を楽しめるスイーツ、ジュース、スムージーなどが数多く販売されています。しかし、リリコイがどのようなフルーツなのかよくわからないという方も多いようです。そこで今回は、ハワイアンフルーツ「リリコイ」の魅力や特徴、おすすめの食べ方をご紹介します。
ハワイアンフルーツ「リリコイ」とは?
ハワイの定番フルーツとして知られるリリコイの英名は、パッションフラワーです。1920年代頃にハワイに持ち込まれ、ハワイのマウイ島のリリコイという地域に初めて植えられたため、ハワイではリリコイと呼ばれています。花は白色で、中央に紫色の副冠があるのが特徴ですが、花を愛でるよりも果実を採るために栽培されます。果実は黄色や紫の硬い皮で覆われていて、中は粒状の種子とゼリー状の果肉が入っているのが特徴です。ハワイでは、家の庭で育てている人も多く、垣根代わりにリリコイを植えている家庭も多いようです。
リリコイとパッションフルーツの違い
広い意味ではリリコイ=パッションフルーツ
先にご紹介したとおり、リリコイの英名はパッションフラワーです。ハワイではリリコイと呼ぶこともほとんどですが、日本ではパッションフルーツと呼ぶ傾向にあります。
厳密にいうと、リリコイとパッションフルーツは違うもの
ハワイに持ち込まれたリリコイは交雑種なので、厳密にいうと純系のパッションフラワーとは異なります。ハワイで販売されているリリコイのジャムやソースなどは、ほぼ交雑種のリリコイから作られています。
純系のパッションフルーツではないため、リリコイ=パッションフルーツとは言い難いという意見もあるかもしれません。ただし、広義の意味ではリリコイはパッションフルーツを指すため、今回の記事内ではリリコイ=パッションフルーツとしてご紹介していきます。
爽やかな酸味!リリコイの見た目・香り・味わい
見た目
リリコイには、黄色玉と紫玉があります。表皮は始め斑点混じりの緑色をしていますが、完熟すると黄色や紫になります。黄色玉も紫玉も味の違いはあまりありません。生食で食べるリリコイとして紫玉がよく流通しています。大きさはいずれも約6~10cmで、いずれの色も艶があって丸々としています。
香り、におい
リリコイは、トロピカルフルーツ特有の爽やかで甘酸っぱい香りが特徴です。鼻を突くような酸味が強い香りはなく、程よい酸味と甘さを感じるほのかな香りがします。南国を感じる香りが好まれており、コロンやアロマオイル、入浴剤の原料としても使われます。
味わい
香りと同様に爽やかな酸味と程よい甘さを感じられる甘酸っぱさが特徴です。種をコーティングする果肉のジューシーさと溢れ出る果汁のおいしさも魅力といえるでしょう。甘酸っぱい味が口の中に広がり、芳醇な香りが鼻を突き抜けます。
日本でも食べられる?リリコイの購入方法
photo by @takeshi8944 / Instagram
日本では、ハワイで呼ばれるリリコイではなく、英名のパッションフルーツとして販売されているケースがほとんどです。楽天市場をはじめとするさまざまな通販サイトや果物専門店で販売されています。時期になれば、デパートやスーパーでも購入可能です。
おいしいリリコイの見分け方
せっかく購入するのであれば、おいしいリリコイを入手したいですよね。最近は国産のものも出回っており、6~8月頃には店頭に並ぶことも多いようです。スーパーなどの店頭でリリコイを購入する場合は、全体的に色付いていて色が濃く、艶があるものを選びましょう。
追熟させることで、色付きが良くなり甘みも増していきます。しっかり熟したリリコイはフルーティーな香りを放ちます。果皮が茶色く変色して柔らかいものや汁が滲み出ているものは、傷んでいる可能性が高いので避けましょう。
パッションフルーツは完熟するとマンゴーと同様に自然落下するため、多少の傷が付くことがあります。購入の際は、大きな傷や割れ目などがないかもチェックすると良いでしょう。中身がしっかり詰まっているものは、程よい重みもあります。ほかと比べて極端に軽いリリコイは果汁が少ないかもしれません。
おすすめの食べ方は?リリコイのおすすめレシピ
そのまま食べる
リリコイを軽く水洗いし、実を横に半分に切って生のままスプーンですくって食べるのがおすすめです。
種が多少気になるかもしれませんが、種はそのまま噛んで食べることができます。ただし、かみ砕くと多少の苦みを感じることもあります。小さな種なので、そのまま飲み込んでも問題ありません。
種にはポリフェノールが豊富に含まれているので、ぜひいただきましょう。生で 食べる前はよく冷やしておくとおいしく食べられます。 ちなみに、皮と内側の白い部分は食べられません。
スイーツにソースとしてかける
とろとろしたリリコイをヨーグルト、アイス、ケーキなどにそのままソースとしてかけるのもおすすめです。生で食べるときと同様にリリコイを半分に切ってスプーンですくい、そのままソースとして使います。
種が気になる場合は、果肉を裏ごしてピューレ状にするのも良いでしょう。鮮やかなオレンジ色のソースはスイーツによく映えます。
スムージー、ジュース
リリコイを裏ごししてピューレ状にし、スムージーの材料にしたりオレンジジュースと混ぜたりしてフルーツジュースとして飲むのもおすすめです。リリコイのピューレを炭酸で割るとおいしいリリコイスカッシュにもなります。リリコイのピューレは、ゼリー、シャーベット、アイスクリーム、ムースなどのベースにもなります。あえて種を残し、ゼリーに入れて食感を楽しむのもおすすめです。中の果肉を取り出したあとのリリコイ皮は、ゼリーやシャーベットの器としても活用できます。
パンケーキ
ハワイでもリリコイをソースにしたパンケーキが人気です。「モケズ・ブレッド&ブレックファースト」の名物リリコイパンケーキを食べに多くの観光客が訪れます。
リリコイパンケーキとは、バターとクリームチーズのコクとリリコイの爽やかさがマッチしたソースをパンケーキにかけたものです。いつものパンケーキもリリコイソースをかけるだけで、特別なメニューになりそうですね。
ハワイアンフルーツのリリコイを食べてみよう!
人気のハワイアンフルーツのリリコイをご紹介しました。そのまま食べてもよし、スイーツに使ってもよしのリリコイは、南国特有の爽やかで甘酸っぱい香りとおいしさが味わえるフルーツです。
日本でも時期になるとスーパーなどに出回るので、ぜひ食べてみてください。