ハワイで禁止の日焼け止めとは?その真相と使える日焼け止めを解説

ハワイで禁止の日焼け止めとは?その真相と使える日焼け止めを解説

公開日:2023.11.17
更新日:2024.03.29

ハワイは日差しが強いため、日焼け対策をしっかり行う必要があります。日本からも普段使い慣れた日焼け止めや日焼け防止グッズを持って行く方は多いでしょう。しかし、ハワイでは環境保護の観点から、日焼け止めに関する法律が制定されています。日本から日焼け止めを持って行っても使えるのかどうか不安に思われる方は多いでしょう。そこで今回は、ハワイの日焼け止め事情についてくわしく解説します。

ハワイで日焼け止めが禁止になったって本当?

日焼け止めを塗る女性

photo by Adobe Stock

SNSの投稿やハワイに行った人から「日焼け止めが使えなかった」という情報を見聞きしたことがある人もいるでしょう。日焼け止めが禁止になったという噂はいったい本当なのでしょうか。こちらでは、実際の法律の内容や規制についてくわしく解説します。

日焼け止め法(サンスクリーン法)が制定

2021年、ハワイ州は環境保護の一環として「サンスクリーン法」を導入しました。法律が制定された背景には、日焼け止めに含まれる有毒な化学物質が引き起こす「サンゴ礁の白化現象」があります。化学物質は、サンゴ礁の生態系に不可欠な植物プランクトン「褐虫藻(かっちゅうそう)」を減らしてしまい、結果的にサンゴ礁の骨格を露出させ「サンゴ礁の死」を招きます。

サンゴ礁が壊滅的な被害を被ると、サンゴ礁に生息する海の生物も絶滅の危機に瀕します。海の生物を守り、環境破壊を防ぐためにも、世界的にサンゴ礁の保全活動が取り組まれていますが、ハワイは特に熱心に取り組んでいます。

ハワイでの販売に対する規制

ハワイの海を守るため「サンスクリーン法」では、「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」という2つの指定禁止成分を含む日焼け止めの「流通」や「販売」を禁止しています。あくまでも「流通」と「販売」が対象なので、持ち込みや使用は規制の対象にはなりません。

持ち込んだ日焼け止めの使用規制はある?

ビーチ

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日本で販売されている日焼け止めの多くには「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」が含まれています。サンスクリーン法はあくまでも流通や販売が対象のため、指定禁止成分を含む日焼け止めを持ち込んだり使ったりしても罰則などはありません。

しかし、ハワイの美しい海を満喫する一方で、悪影響を及ぼす日焼け止めを使いたくないという方は多いでしょう。ハワイの海やサンゴ礁を守るためにも、成分表を確認したり、禁止成分を含まない日焼け止めを選ぶことが大切です。

ハワイの自然保護に適した日焼け止めがおすすめ

ハワイで日焼け止めを購入する際は、商品パッケージに以下のように記載されたものを選びましょう。Reefとは、サンゴ礁などの「礁」を意味します。以下のような日焼け止めは、サンゴ礁に安全な処方であることが分かりやすいように明記されています。

  • Reef Free

  • Reef Friendly

  • Reef Safe

ハワイで購入できるナチュラル日焼け止めの効果

ビーチ

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指定禁止成分「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」は、紫外線吸着剤です。オクチノキサートは、日本で「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」と呼ばれることもあります。

紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して熱や赤外線に変えてエネルギーを放出させることで、紫外線が皮膚に届かなくなる仕組みです。紫外線から肌を守るという意味ではメリットになりますが、吸収剤と紫外線の化学反応が肌の上で行われるため、体質によっては刺激となるケースがあります。

ハワイでも日本でも肌が弱い方や敏感肌の方を対象とした「紫外線吸収剤フリー」や「紫外線吸収剤不使用」の日焼け止めは多数販売されています。肌にやさしい成分は、天然鉱物(ミネラル)UVブロック成分を使った日焼け止めです。肌にも優しい成分なので、肌トラブルを起こしやすい方にも向いています。

おすすめのナチュラル系日焼け止め5選

ハワイでは、たくさんの日焼け止めが販売されているので、現地でいざ購入しようとしてもどれを選んだら良いか迷ってしまう方も多いでしょう。そこで、指定禁止成分を含んでいないナチュラル系の日焼け止めの売れ筋商品を5つご紹介します。

ココアロハ サーフ (CocoAloha Surf)

ココアロハ サーフ

photo by @cocoalohasurf / Instagram

1 & 2 oz CocoAloha surf $10.75

ココアロハは、ホルモンバランスの乱れや肝斑として知られる日光による皮膚疾患に苦しんだサーファー女性によって作られたブランドです。オーガニック成分を使用して作られたココアロハは、ウォータースポーツやビーチアクティビティにはもちろん、普段使いの日焼け止めとして、あらゆる年齢層に使えます。化学薬品を使用していないので、肌にも海にも安心して使えます。「1 & 2 oz CocoAloha surf」は、以下のカラー展開があります。

  • White(色なし)色白・淡い肌色用

  • Beige(ベージュ)明るい肌用

  • Almond(アーモンド)ベージュとタンの間の中程度の肌色

  • Tan(タン)黄褐色の肌色

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ロウ ラブ (Raw Love)

ロウ ラブ

photo by @rawlovesunscreen / Instagram

Raw Love Sunscreen – 2oz $17.99

マウイ島で誕生したナチュラル処方の日焼け止めです。コールドプレス未精製ココナッツオイルや生シアバターをはじめ、セサミオイル、みつろう、ホホバオイル、ビタミンEオイル、ラベンダー、ペパーミント、ユーカリなどのエッセンシャルオイルが配合されています。ウォータープルーフ仕様なので、スポーツする方からも人気です。ハワイでは、ホールフーズやダウントゥアースなどでも購入できます。ポケットやポーチにも収納しやすい小さな缶に入っていて持ち運びしやすいのも人気の秘密です。

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クーラ (COOLA)

クーラ

photo by 公式サイト

Classic Face Organic Sunscreen Mist SPF 50 $32.00

クーラは、カリフォルニア生まれのブランドで、全ての商品において、少なくとも70%は認定オーガニック成分で構成されています。また、すべての製品に自然由来の抗酸化物質が注入されています。 顔にも使用できるスプレータイプの日焼け止めが特に人気です。自然に効果的な抗酸化物質も豊富に含まれていて、メイクの上からでも使えます。

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ワンラブ ボディーソウル (ONE LOVE BODY SOUL)

ワンラブ ボディーソウル

photo by 公式サイト

Face + Body SPF 33 Natural Mineral Sunscreen $16.95

ワンラブ・ボディーソウルは、ハワイ産の植物、動物や環境に危害を与えないもの、オーガニックの材料を使っています。環境に配慮し、容器にはプラスチックを使っていません。郵送に使う包装もリサイクルされているものを使うこだわりぶりです。売上の1%は、環境保護の活動に寄付されます。日焼け止めは、汗や水に強く、潤いを与えるビタミン、ミネラル、抗酸化物質を追加しています。

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オールグッド (All Good)

オールグッド

photo by 公式サイト

SPF 30 Sport Mineral Sunscreen Lotion, 3 oz. $17.00

オールグッドは、創業者のキャロライン氏が、ハーブを使用したマルチバームを作ったことが始まりで誕生したブランドです。スポーツミネラル サンスクリーンローションは、環境にやさしいだけではなく耐水性があり、軽量でベタつかず、肌に潤いを与えて修復します。

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ハワイでの日焼け止め事情を知っておこう

2021年に制定されたサンスクリーン法は、ハワイの美しい海や生態系を守るための大切な法律です。日焼け止めを使う際は、罰則の有無にかかわらず成分をチェックして、環境に負荷をかけない配慮をしたいものですね。