ハワイで自転車に乗るならbiki。借り方や返し方、覚えておくべきルールも紹介

ハワイで自転車に乗るならbiki。借り方や返し方、覚えておくべきルールも紹介

公開日:2023.12.15
更新日:2024.09.21

ハワイの滞在時間を有効に使うため、自転車を借りて移動したいと思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、ハワイで自転車に乗る方法やレンタルサービスの種類、ハワイを自転車で走行する場合の注意点、日本との違いについてもご紹介します。

ハワイで自転車に乗るなら?

ハワイの滞在を効率良く過ごしたい、ハワイならではの空気や景色を満喫したい人は、自転車のレンタルサービスを活用する方法がおすすめです。バスやレンタカーでの移動も良いですが、自転車を上手に使うと、スムーズに島内を移動できるでしょう。

ハワイで自転車に乗るためには2つの方法がありますので、それぞれについてご紹介します。

レンタル

色鮮やかな自転車が止められている様子

photo by Adobe Stock

現地のショップやツアー会社では、自転車のレンタルサービスを行っているところも少なくありません。数時間のみのレンタルや、移動に便利な電動自転車のレンタル、本格的にサイクリングをしたい人向けのロードバイクのレンタル等、様々なプランがあります。レンタル自転車込みのツアーもあります。旅行のニーズに合わせて選びましょう。

シェアサービス

ワイキキにあるbikiステーション

photo by @gobikihi / Instagram

日本でも広まってきているシェアサービスを利用して、自転車に乗るという方法もあります。シェアサービスとは、同じ物や空間等を複数人数で使うサービスのことで、アメリカでは主流です。

自転車も1人だけで使うよりも、複数の人が必要な時だけ使うシステムにすることで、効率良く移動できます。

ハワイでは「biki」という自転車シェアサービスが浸透してきました。次に「biki」について詳しくご紹介します。

自転車シェアサービス「biki」とは?

「biki」は、2017年にハワイでスタートした自転車シェアサービスです。Bikeshare Hawaiiという非営利団体が運営しています。

オアフ島の場合

ハワイのバスとbiki

photo by @gobikihi / Instagram

bikiが利用できるステーションはホノルルの中心地、ダイヤモンドヘット、チャイナタウンなどのメインの観光スポットをはじめ、約130か所に設置されています。最近ではハワイで自転車と言えばbikiが主流。観光客はもちろん、地元の人たちも通勤や買い物に使っているシェアサービスです。

特徴

青い海の目の前に止められているbiki

photo by @gobikihi / Instagram

bikiの大きな特徴は、事前予約をしなくてもすぐ利用できることです。島内にあるステーションのどこからでも乗り降り可能で、違う場所でも返却できます。クレジットカードがあれば、ステーションにある自転車にすぐ乗ってスタートできる手軽さが人気です。

オアフ島の主要な観光地は人や車も多く、レンタカーを借りても駐車スペース探しに苦労するケースも少なくありません。また、バスも意外と待ち時間がかかります。

bikiのステーションは、島内に130か所以上もあるので、主要な観光地やホテル、ショッピングモール等で気軽に借りて移動し、返却することが可能です。

料金プラン

木の下にあるbikiステーション

photo by @gobikihi / Instagram

bikiの料金はいくつかあり、使い方によって選べるようになっています。ニーズに合ったプラン、購入方法を選びましょう。

One-Way(4.50ドル) 1回30分 利用

1度だけ乗りたい場合の料金プランです。1枚のクレジットカードで4台まで自転車を利用できます。友達と1回だけ乗って移動したいときにおすすめです。

THE JUMPER(12.00ドル)1回30分・無制限  24時間有効

1回30分までの利用が何度もできるプランです。短距離を何度も利用したい場合に便利です。

THE EXPLORER(30.00ドル)300分 1年間有効

300分の利用時間を自由に使えます。有効期限が1年あるので、長期滞在する人や、何度もハワイを訪れる予定がある人におすすめです。

その他、出発をする前に日本国内限定のbikiカードを購入する方法もあります。bikiカードの種類は以下の2つです。

  • 60分1,200円(税、配送料込み)

  • 200分3,900円(税、配送料込み)

bikiカードは日本の代理店である「テレコムスクエア」のサイトで購入できます。ハワイで自転車を利用するためには、bikiカードの購入以外に、bikiのサイトでクレジットカードの登録が必要です。

bikiカードの期限は1年間ですので、1度で利用時間を使いきれなくても次の滞在で利用できます。

どのプランでも利用時間が過ぎると、30分毎に5.00ドル+税金が加算される仕組みです。

bikiの借り方

実際にハワイでbikiを借りる方法について見ていきましょう。

乗りたい場所の bikiステーションを探す

bikiのアプリでステーションの場所を確認している様子

photo by @gobikihi / Instagram

乗りたい場所の近くにあるbikiステーションに行きましょう。ステーションの場所はbikiのサイト上で調べることができます。

「キオスク」で手続きを開始する

bikiのキオスク

ステーションでは「キオスク」と呼ばれる端末で利用手続きを行います。キオスクは日本語にも対応しています。タッチパネル式で分かりやすく安心です。タッチパネルの左側にある日本の国旗をタップし、「日本語」を選ぶと、日本語表記になります。

料金プランを選びクレジットカードを登録する

bikiの料金表

photo by Made in Hawaii TV

利用料金プランを選択し、利用条件に同意します。

支払いはクレジットカード、もしくはデビットカードが使えます。カードの差し込み口に支払いしたいクレジットカードを入れて登録をします。現金は利用できません。そして電話番号と郵便番号を入力し、費用条件に同意すると完了です。

発行された5桁のカードを入力する

画面にbikiのコードが映し出されている様子

photo by Made in Hawaii TV

ロック解除のための5桁の数字コードが発行されます。自分が利用したい自転車に行き、印刷した5桁のコードをキー入力してロックを解除してください。

正しく入力すると、ランプが黄色から緑色に変わります。緑色になったら利用OKのサインです。自転車を取り出して早速乗ってみましょう。

赤色のランプがついた場合は、正しいパスコードをもう一度入力し直す、もしくは別の自転車で試してみてください。

bikiの返し方

返却する方法についても見ていきましょう。

目的地近くのステーションを見つける

ステーションに止められているbiki

photo by @gobikihi / Instagram

目的地の近くにあるステーションを見つけます。どこから出発しても、どのステーションに戻しても構いません。

空いているドッグに自転車を入れる

空いているドッグが目立つbikiステーション

photo by @gobikihi / Instagram

ステーションの空いたドックに自転車をしっかりと押し込みます。

緑色ランプの点灯を確認する

bikiのドッグにあるランプ

ドックの左側の部分に緑色のランプが点灯したことを確認すれば、返却は完了です。

緑色のランプが点灯していない場合には、返却処理がされておらず、そのまま料金がかかり続けてしまいますのでしっかりチェックしましょう。

返却の注意ポイント

bikiが並べられている様子

photo by @gobikihi / Instagram

bikiは鍵が付いていない自転車です。ステーションからステーションまで移動することが基本で、長時間ずっと乗り続けることは想定されていません。ショッピングやレストラン等に駐輪している時間も、利用時間にカウントされます。一度ステーションに返却するのがおすすめです。

覚えておくべき交通ルール

ハワイでは自転車は軽車両という扱いになります。日本の交通ルールと同じ部分もあれば、異なる部分もあります。利用の際には安全のために、交通ルールを頭に入れておくことが大切です。

バイクレーンを走る

バイクレーンの看板

photo by Adobe Stock

ハワイでは、自転車はバイクレーンを走行するよう定められています。オアフ島の大きな道路では、バイクレーンが整備されているケースがほとんどです。

バイクレーンがない場合は車道を使う

真っ直ぐに伸びる坂道

photo by Adobe Stock

ハワイにはバイクレーンが整備されていない道路もあります。その場合、自転車は車道を走らなければなりません。

日本のように自転車が歩道を走行することは禁止されており、歩道を通る時には必ず自転車から下りて押す必要があります。また、横断歩道も自転車に乗ったまま渡ることはできません。

基本的には車のルールと同じ

アメリカの信号と標識

photo by Adobe Stock

ハワイにはバイクレーンが整備されていない道路もあります。その場合、自転車は車道を走る必要がありますが、日本と異なり右側走行です。

ハワイの場合、赤信号でも右折はできます。また、複数人数で走る時には横並びにならず、縦に並んで走行しましょう。

そして、飲酒運転は犯罪です。お酒を飲んだら運転はできません。

ヘルメットの着用は任意

子供が自転車に乗っている様子

photo by Adobe Stock

ハワイの場合、16歳以上の方が自転車に乗る場合にはヘルメット着用は義務ではありませんが、安全のために着用するのがおすすめです。

ブレーキ設定に注意

海の目の前に止められているbiki

photo by @gobikihi / Instagram

日本と同じように見える自転車ですが、実はアメリカの自転車はブレーキの設定が違っています。左のブレーキは前輪、右ブレーキは後輪です。日本で自転車に良く乗っている人は特に注意してください。

盗難、紛失に注意

人が自転車を盗もうとしている様子

photo by Adobe Stock

bikiの自転車には鍵が付いていません。そのため、自転車から離れる時には、いったんステーションに返却するのが理想的です。どうしても駐輪しないといけない事情があり、ステーションが近くにない場合には、駐輪場に止めるようにしましょう。事前に自転車用鍵を用意しておくことも必要です。シェア自転車の盗難、紛失があった場合には$1,200を支払わなければなりませんので、注意してください。

bikiで自由にハワイを巡ろう

自転車はハワイの移動手段として便利というだけでなく、心地良い風と空気をより一層感じることもできる乗り物です。さらに地球環境にやさしい交通手段としても注目されています。

レンタカーやバスでは行きにくい場所へスムーズに移動したい、できるだけ効率良くハワイを回りたいなら、自転車を借りて行動するのがおすすめです。主流となっている自転車シェアサービス、bikiを有効に活用して、ハワイでの滞在を思う存分楽しんでくださいね。