ハワイのホノルル高架鉄道が一部開通へ!2024年最新情報まとめ
ついにホノルル市より正式に開通日が発表されたオアフ島の高架鉄道「ホノルル・レール・トランジット(通称:ホノルル高架鉄道)」 こちらの記事では、現時点でわかっている最新情報をレポートします。
ホノルル高速鉄道(HART)がついに開通へ
photo by honolulu_rail_transit / Instagram
2005年にプロジェクトが発足し、2014年から工事が続いていたホノルル・レール・トランジット(通称:ホノルル高架鉄道)。約9年の工事期間を経て、開業の日が迫ってきています。
プロジェクトの経緯
ハワイ在住者の悩みの種、それは交通渋滞にありました。住宅地の拡大が進むオアフ島西部から中心部への渋滞緩和の対策として始まったのが、こちらのプロジェクト。
ホノルル市が舵をとり、オアフ島西部の東カポレイからホノルルの中心部アラモアナまでを結ぶ全長20マイル(約32 km)の高架鉄道建設計画が発足しました。
これまでの進捗
当初は2017年の開通を目指していましたが、予算不足や建設の遅れ、CEOの交代など問題が度重なり、長い間批判が巻き起こっていました。
「開通しないまま計画は頓挫するのでは?」と噂されたこともありましたが、ついに今月に入り、ホノルル市より正式に開通予定が発表されました。
2023年7月に一部区間が開業予定!
photo by honolulu_rail_transit / Instagram
何度も開通が延期されてきたホノルル高架鉄道ですが、復旧計画として予定を一部変更しつつも、ついに2023年7月より一部の区間にて開業すると発表がありました。
路線図と開通区間
最終的な構想は、ホノルル郊外のイースト・カポレイからホノルル国際空港を経由し、中心部のアラモアナ・センターまでを結ぶ計画です。
総延長は約32kmで、全21駅を約40分で運行する鉄道になる予定です。
2023年7月より営業を開始するのは、西オアフ区間のイースト・カポレイ~アロハスタジアム間 約16kmと発表されました。
ハワイならではの駅名
photo by honolulu_rail_transit / Instagram
駅名は英語とハワイ語で設定される予定となっています。
ハワイ語の駅名は、ハワイの伝統や文化、歴史などを考慮し命名されたそうです。
・駅名一覧
クアラカイ(Kualaka‘i): |
イースト・カポレイの最寄り駅 |
ケオネアエ(Keone‘ae): |
ハワイ大学ウエストオアフ校の最寄り駅 |
ホノウリウリ(Honouliuli): |
ホオピリの最寄り駅 |
ホーアエアエ(Hō‘ae‘ae): |
ウェスト・ロックの最寄り駅 |
ポウハラ(Pouhala): |
ワイパフ・トランジットセンターの最寄り駅 |
ハーラウラニ(Hālaulani): |
リーワード・コミュニティ・カレッジの最寄り駅 |
ワイアヴァ(Waiawa): |
パールハイランズの最寄り駅 |
カラウアオ(Kalauao): |
パールリッジの最寄り駅 |
ハラワ(Hālawa): |
アロハスタジアムの最寄り駅 |
マカラパ(Makalapa): |
パールハーバー・ヒッカム空軍基地の最寄り駅 |
レレパウア(Lelepaua): |
ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)の最寄り駅 |
アフア(Āhua): |
ラグーン・ドライブの最寄り駅 |
カハウイキ(Kahauiki): |
ミドルストリート・トランジットセンターの最寄り駅 |
モカウエア(Mokauea): |
カリヒの最寄り駅 |
ニウヘレヴァイ(Niuhelewai): |
ホノルル・コミュニティ・カレッジの最寄り駅 |
クーヴィリ(Kūwili): |
イヴィレイの最寄り駅 |
ホラウ(Holau): |
チャイナタウンの最寄り駅 |
クロロイア(Kuloloia): |
ダウンタウンの最寄り駅 |
カアカウククイ(Ka‘ākaukukui): |
シビックセンターの最寄り駅 |
クークルアエオ(Kūkuluāe‘o): |
カカアコの最寄り駅 |
カリア(Kālia): |
アラモアナセンターの最寄り駅 |
安全で信頼性の高い運用を目指す
photo by honolulu_rail_transit / Instagram
高齢者や交通網が発達していない地域へ住んでいる方へ向けて始まったプロジェクトらしく、どんな方でも安心して利用できるような設計がされています。
駅のデザインと機能
photo by honolulu_rail_transit / Instagram
優先席・音声アナウンスなど障害がある方でも安心して利用できるようなADA要件(アメリカ障害者法に基づく基準)を満たすためのポイントが重点的に考えられているそうです。
また、無料Wi-Fiや座席に電源を設置する計画も。
またいくつかの駅には駐車場も完備される予定。各駅に車寄せを作ったり、ザ・バスのルートに各駅を組み込んだりと、駅へアクセスしやすい環境を整えるそうです。
車両は日立製作所が担当
photo by honolulu_rail_transit / Instagram
車両のデザインは、なんともハワイらしい虹が描かれたデザイン。
またハワイならではの特色といえますが、なんとサーフボードや自転車、スーツケースも車内に持ち込み可能だそう。専用のラックも設置されるようです。
ホノルル高速鉄道の主な運行概要
運行スケジュール
平日(月~金): 朝5時~夜19時まで
週末(土~日): 朝8時~夜19時まで
ホリデー期間 :朝8時~夜19時まで
10分毎の運行を予定しています。
所要時間
最終的な構想は全21駅を約40分で運行する鉄道になる予定です。
料金システム
大人(18歳以上)
片道:3ドル
1日料金:7.5ドル
月間料金:80ドル
*ユース(6〜17歳)とシニア(65歳以上)は、顔写真付きのホロカードが必要です。
乗車するには HOLOカードが必要となります(支払いはHOLOカードのみ)
HOLOカードとは?
2021年7月に1Dayパスなどの紙のチケットが廃止となりました。それに伴い導入された非接触型の電子カードのことです。日本で使われている交通ICカード、pasmoやsuicaのように事前に料金をカードにチャージし、カードリーダーにタッチするだけで運賃を払うことができます。オンライン上で残高照会やチャージも可能となっています。
まだまだ進化するハワイの交通網
空港からホノルル市街地へ向かう観光客にとっては、レレパウア(Lelepaua):ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)の最寄り駅〜カリア(Kālia):アラモアナセンターの最寄り駅間の運行が待ち遠しいですね!
また新しい情報が得られ次第、最新情報をレポートします。