歴史感じる港町を散策。マウイ島ラハイナの観光ガイド
マウイ島旅行で多くの人が宿泊し、旅の拠点にするリゾートエリア・カナアパリから車でたったの5分。マウイ西海岸観光のハイライトになる人気スポットが港町・ラハイナです。アクティビティや町歩き、ショッピング、グルメまで、ラハイナを満喫するのに役立つ観光情報を厳選してご紹介します。
マウイ島を代表する歴史ある町「ラハイナ」
ハワイ諸島最南端に位置するハワイ島の北側にあるマウイ島。海と山が両方楽しめる多彩な自然風景が特徴で、島内にはノスタルジックな魅力にあふれた町並みと快適なトロピカルリゾートが同居しています。
そんなマウイ島の西海岸(ウェストマウイ)にあるマウイ最大の観光タウンがラハイナです。
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かつてはハワイ王国の首都がおかれ、アメリカ捕鯨船の重要基地としても栄えたラハイナには、当時の面影をしのばせる史跡スポットの数々が残り、歴史を感じさせる雰囲気があちこちにいまも漂っていて見どころたっぷり。
人気のレストラン・カフェ、充実したギャラリーやショップ、ホエールウォッチングをはじめとするマリンアクティビティなど、楽しみはつきません。
アクセス
日本からマウイ島には直行便がありません。そのため、オアフ島のホノルルで国内線に乗り換えてマウイ島に向かいます。日本の主な空港からホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港までは約6時間30分〜7時間。そこからマウイ島の空の玄関・カフルイ空港までは約35分ですが、乗り換え時間を含め2時間程は見ておくとよいでしょう。カフルイ空港から、この記事でご紹介するラハイナまでは車で約40分です。
ラハイナの楽しみ方
ホエールウォッチング
毎年11月〜4月頃に、出産・育児のためハワイ近海にやってくる約1万頭のザトウクジラ。大海原をゆったり泳ぎ、ダイナミックなジャンプを見せるその姿を間近で見られるホエールウォッチングは冬限定の感動体験です。ラハイナ港を出発する船でのツアーを催行会社HPで予約しておけば気軽に参加でき、所要時間は2時間半程度。動物保護のため約91m以内には近づけないため、望遠機能付きのカメラをお忘れなく。ツアー料金はおとな一人$45程度です。
サンセット
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マウイ島西海岸にあるラハイナは太平洋に沈む美しい夕陽の名所として知られています。日暮れ時にはラハイナ港やメインストリート「フロントストリート」の遊歩道などに多くの人が集まり、水平線に沈みゆく黄金色の輝きに見入ります。特に寛ぎのサンセットタイムを満喫したい方には、町中心部から歩いて5分程の「ラハイナ・バニヤン・コート」北側の芝生エリアか、ラハイナ港の脇に建つ「レンガの宮殿」近くの広場が穴場なのでおすすめです。
マリンアクティビティ
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ラハイナから車で5分程のカアナパリのビーチでは、ウィンドサーフィン、SUP(スタンドアップパドル)、シュノーケリングなどのマリンアクティビティが楽しめます。ボードなどの用具はビーチ沿いのストアでもレンタルできますが、初心者なら専門家によるレッスンツアーやホテル主催のアクティビティが便利で、タオルと水着だけで参加可能。ツアー等はWEB等での予約が必要で、料金はおとな一人$150〜$200程度です。
「ラハイナ・ヒストリック・トレイル」でラハイナの歴史を学ぶ
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ハワイ王朝時代に、初代カメハメハ1世が住んだラハイナ。1819年〜1845年には王国の首都として繁栄し、19世紀半ばにはアメリカ捕鯨船の中心基地として多くの人が集まって賑わいました。国立歴史保護委区域に指定された町には当時の建物が数多く残っており、古き良き王都や港町の雰囲気が感じられます。
そんなラハイナの町の65か所の史跡を巡るコースが「ラハイナ・ヒストリック・トレイル」です。バニヤンツリー近くの「ラハイナ・ビジター・センター」でガイドを受け取ったら、約22万3000㎡(東京ドーム約5個分)のエリアで1時間半程の歴史散策を楽しみましょう。ここでは65か所のなかでも特におすすめのスポットをご紹介します。
バニヤンツリー
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1873年にラハイナでのキリスト教布教50周年を記念して町の保安官ウィリアム・スミス氏によって町中心部に植えられ、町のシンボルとなっているバニヤンの大樹です。樹齢140年以上、樹の高さは約18mで木陰は4400㎡(2700㎡という説もあり)にもなるといわれ、ラハイナ港前の憩いの場として愛されています。
パイオニアホテル(パイオニアイン)
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1901年開業の老舗ホテルで、1960年代初めまでウェストマウイ唯一のホテルでした。その木造建築にはオールドハワイの雰囲気が漂い、現在も宿泊可能です。過去にはハワイ王国最後の女王リリウオカラニやアメリカを代表する作家マーク・トウェインなど、著名なゲストも多く滞在。場所はバニヤンツリーの西隣にあります。
ハウオラ・ストーン(ハウオラの石)
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ラハイナ港の岸壁にある神秘の石。14〜15世紀に古代ハワイの王族はこの石を「ハウオラ(ハワイ語で「命・長寿、健康」の意味)」と名づけ、出産の際に使った(石の上で出産をしていた)といわれています。石に座り、寄せる波に足を浸すと病気やケガが治るといわれる、伝説のヒーリングストーンでもあります。
ウォ・ヒン・ミュージアム(ウォ・ヒン博物館)
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ラハイナのメインストリート「フロントストリート」沿いに中国系移民が建てた、道教の寺院です。1階には中国の工芸品のほか、アメリカの発明家、トーマス・エジソンが1898年と1906年に撮ったハワイの貴重な記録フィルムが公開されています。開館時間は火曜日を除く10:00〜16:00、入館料は大人ひとり$7です。
ハレ・パイ
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町中心部から少し離れた「ラハイナルナ高校」敷地内の印刷博物館で、1834年にはここでハワイで初めての週刊新聞「カ・ラマ・ハワイ」が印刷されました。同じ場所で刷られた古代ハワイの歴史と文化をまとめた「オモレロ・ハワイ」やハワイ王国初の紙幣が展示されています。月曜日〜木曜日に開館し、入館は予約が必要です。
ショッピングも欠かせない!
ラハイナの町を訪れたら、ショッピングも忘れずに!フロントストリート沿いの豊富なギャラリーやおみやげショップはもちろんのこと、ショッピングモールでローカル気分を味わいながら、とっておきの掘り出しものを見つけるのも楽しいですよ。ラハイナを代表するおすすめショッピングモールを3つご紹介します。
アウトレット オブ マウイ
photo by @outletsofmaui / Instagram
海からすぐのロケーションでビーチ帰りの立ち寄りにもおすすめのアウトレットモールです。コーチ、マイケル・コース、ケイト・スペード、ポロ ラルフ ローレンなどの人気ブランドが集まり、ただでさえリーズナブルなアウトレット商品がセール時には最大70%オフにも!敷地内には地元ハワイのクラフトビールを楽しめるビアレストランもあります。駐車場が広く、入口も分かりやすいのでラハイナ観光の際のパーキングスポットにおすすめです。
スポット名 |
Outlets of Maui |
住所 |
900 Front Street Lahaina, HI 96761 |
電話 |
808- 661-8277 |
営業時間 |
10:00〜19:00 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
フロントストリート沿い |
ラハイナ キャナリー モール
photo by @lahainacannery / Instagram
ラハイナとリゾートエリア・カアナパリの間にある、マウイ島では珍しいエアコン完備のショッピングモールです。どんな体型にもフィットする水着店「プアラニ」やハワイアン雑貨の「バナナウィンド」などがおすすめ。便利なコンビニ「ABCストア」をはじめ、コスメや薬、お土産までが揃う「ロングス・ドラッグス」、大型スーパー「セーフウェイ」、休憩にぴったりの「スターバックス」などもあり、フラショーなどのイベントも開催されています。
スポット名 |
Lahaina Cannery Mall |
住所 |
1221 Honoapiilani Hwy Lahaina, HI 96761 |
電話 |
808- 661-5304 |
営業時間 |
10:00〜18:00 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
フロントストリート沿い |
ザ マーケットプレイス アット ラハイナ
photo by @marketplaceatlahaina / Instagram
地元で愛されているショッピングスポットで、ハワイ風かき氷・シェイブアイスの行列店「ウルラニズ」では、ふわふわに削った氷に約40種から選べるシロップをかけた手作りシェイブアイスをひとつ$7.50〜楽しめます。そのほか、ハワイ生まれのOluKai(オルカイ)や、はき心地抜群のOOfos(ウーフォス)など、人気ブランドのビーチサンダルが充実している「フリップ・フロップ・ショップス」もおすすめです。
スポット名 |
The Marketplace at Lahaina |
住所 |
790 Front St, Lahaina, HI 96761 |
電話 |
415- 369-6000 |
営業時間 |
7:00〜22:00 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
フロントストリート沿い |
ラハイナのおすすめグルメ・レストラン
キモズマウイ
photo by @kimosmaui / Instagram
ラハイナのオーシャンフロントにある、ステーキとシーフードが人気のレストラン&バーです。室内席もありますが、デッキ席なら海を目の前に眺めながら食事を楽しめます。
「魚のグリル($ 36)」や「プライムリブステーキ($44〜)」など料理の美味しさはいうまでもありませんが、特に有名なのがデザートメニューの「フラ・パイ($14)」。チョコレートクッキー生地にマカダミアナッツアイスクリームが重ねられ、チョコレートとホイップクリームがたっぷりかかったひと品で、一度食べたら忘れることの出来ない味わいです。
1階のランチ席はディナータイムにはバーに変わり、ディナーは2階のダイニングルームでいただきます。
店舗名 |
Kimo's Maui |
住所 |
845 Front Street, Suite A Lahaina, HI 96761 |
電話 |
808-661-4811 |
営業時間 |
11:30〜22:00 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
フロントストリート沿い |
フリートウッズ・オン・フロント・ストリート
photo by @fleetwoodsonfrontst / Instagram
イギリスの有名ミュージシャン、ミック・フリートウッドがオーナーをつとめるカジュアルダイニング&バーで、最高級の魚と肉のグリル料理を高級感のある店内で楽しめます。
客席は室内席と海が見渡せるルーフトップ席の2種類がありますが、人気店のため予約は必須。
せっかく訪れるなら、音楽とドリンクをリーズナブルに楽しめるハッピーアワー(15:00〜17:00)か、地元ハワイのミュージシャンかスコットランドのバグパイププレイヤーの演奏とともに料理をいただけるサンセットタイムのディナー(17:00~)はいかがでしょう。
特におすすめのメニューは2種から選べるソースで食べる新鮮な魚介をグリルした一皿($42~)です。
店舗名 |
Freetwood’s On Front St. |
住所 |
744 Front Street, Suite A Lahaina, HI 96761 |
電話 |
808-669-6425 |
営業時間 |
ランチ11:00~15:00、ハッピーアワー15:00~17:00、ディナー17:00~22:00 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
フロントストリート沿い |
808グラインズカフェ
photo by @oldlahainacenter / Instagram
惜しまれつつもクローズした人気店「ノースショアカフェ」の姉妹店で、ラハイナ中心部にあるショッピングモール「オールド・ラハイナ・センター」に入っています。
地元ファミリーが何代にも渡って経営するレストランで、地元の常連客も多数。飾り気のないローカルな雰囲気を味わいながら、リーズナブルな価格のハワイ料理を朝食からランチまで楽しめます。
おすすめメニューは、ライスにフライドエッグをのせて特製ソースをかけたオリジナルのロコモコ「808グラインズ・モコ($10)」と自家製クリームソースが美味しい「マカダミアナッツパンケーキ(3枚$9)」。エスプレッソやカプチーノなどこだわりのイタリアンコーヒーも評判です。
店舗名 |
808 Grindz Cafe(マウイ・ラハイナ店) |
住所 |
843 Wainee St, Lahaina, Maui, HI 96761-1685 |
電話 |
808-868-4147 |
営業時間 |
7:00~14:00(朝食、ランチ営業) |
定休日 |
月曜日 |
アクセス |
オールド・ラハイナ・センター1階 |
自然と歴史を同時に楽しめる町
美しい海でのアクティビティやノスタルジックな町並みを眺めながらの散策、ショッピング、グルメまでをまとめて満喫できる、マウイを代表する観光タウンのラハイナ。マウイ島ならではの旅の楽しみがギュッとつまったこの町をぜひ一度訪れてみてください。