ハワイの巨大火山、マウナロア山。基本情報から見る魅力とは

マウナロア山とは

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・どこにある山か

ハワイ諸島に位置する活火山であり、ハワイ島の中央にそびえ立っています。

・標高や体積などの基本情報

マウナロア山は世界最大の活火山です。

標高は4,205メートルあり、環太平洋で一番高い山とされています。

また海から隆起した火山のため、海底から計るのが実際の高さと考える人もいて、そうするとなんと10,203メートルもあることになるので、ある意味では世界で最も高い山といえるともいわれています。

・火山の形

マウナ・ロアは世界最大の楯状火山。 溶岩の粘度が低く極めて流動的なため、斜面がなだらかで盾を伏せたような形が特徴となっています。

・山頂の様子

マウナロア山の山頂は、主に火山岩や溶岩流で形成されています。いくつかの火山口や噴気孔が存在し、活動がある時期には蒸気やガスが放出されることがあります。

マウナケアとの違い

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マウナロア山とマウナケアは、共にハワイ島に存在する大きな活火山ですが、いくつかの違いがあります。

標高の違い：マウナロア山は4,205メートル（13,796フィート）で、マウナケアは4,207メートル（13,802フィート）と、わずかな差でマウナケアの方がやや高いという特徴があります。

場所の違い：2つの山は地理的にも位置が異なります。

マウナロア山は、ハワイ島の西部に位置しています。島のほぼ中央部に広がっており海岸線からはやや内陸側に位置しています。

一方、マウナケアはハワイ島の東部に位置しています。マウナロア山の東側に広がっており海岸線に近い地域に位置しています。

両山は地理的には近いですが、地形や景観は異なる特徴を持っています。マウナロア山は広大な平原となだらかな斜面が特徴であり、マウナケアはより複雑な地形や山岳地帯が広がっています。

マウナロア山の歴史

マウナロア山がどのようにしてできたのか、その歴史を紐解いていきます。

マウナロア山の起源

マウナロア山の起源は約100万年前にさかのぼります。マウナロア山は火山活動によって形成されました。噴火のプロセスでは、マグマが地下のマグマ溜まりから上昇し、地表に達すると溶岩として噴出します。この噴出した溶岩が積み重なることで山体が形成されました。

火山活動・噴火の歴史

マウナロアの最も有名な噴火は1984年に起こりました。最近の噴火による死者は出ていませんが、1926年と1950年の噴火では複数の町を壊滅させたことがあります。

最も最近の噴火は、2022年11月27日です。およそ38年ぶりの噴火で、約1ヶ月後の12月13日に活動が停止したと発表がありました。今回の噴火では住民が生活するエリアには影響はありませんでした。

しかし、科学者たちは将来的な噴火の可能性に備えて監視や研究を続けています。

マウナロア山にまつわる神話

マウナロア山はハワイ文化において大変重要な存在であり、ハワイアンの伝承や神話にも深く関わっています。さまざまな神話が存在しますが特に有名なものを３つ紹介します。

1. ペレとカマプアア

この神話では、マウナロア山とマウナケア山は、火山女神ペレと豚の姿をした神様であるカマプアアの間で競争が行われました。ペレは火山の力を象徴し、カマプアアは土地の力を象徴しています。二人は山を作るために争いましたが、最終的にはペレが優位に立ち、マウナロア山が形成されたとされています。

2. マウイとマウナロア山

この神話では、伝説の英雄であるマウイがマウナロア山に挑戦します。マウイは巨大な魚を釣るために山に登り、溶岩の洞窟で魚を捕まえようとしました。しかし、マウナロア山はマウイの挑戦に対抗し、溶岩を吹き出してマウイを追い払いました。この神話は、マウナロア山の威厳と力強さを示しています。

3. マウナロアの創造

この神話では、マウナロア山がハワイ島の土地と生命の創造に深く関わっているとされています。火山活動によってマウナロア山から流れ出る溶岩が土地を肥沃にし、豊かな自然が生まれたと信じられています。また、山の頂上には神々が住み、神聖な場所とされています。

これらの神話は、ハワイアンの文化や信仰の一部として伝えられてきました。

世界的にも重要な「マウナロア観測所」

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観測所はどこにある？

マウナロア観測所は、マウナロア山の頂上近くに位置しています。世界的に有名な天文台の一つであり、天文学や天体観測において重要な役割を果たしています。

どのようなデータが観測されているか

観測所内には、さまざまな大型望遠鏡が設置されており、宇宙の遠い天体や銀河、恒星、惑星などの観測を通じて、宇宙の謎や進化に関する重要なデータを提供しています。

観測したデータは何に活用されているか

マウナロア観測所で観測されたデータは様々な科学的研究に活用されています。

具体的には、天文学研究、大気・気候研究、宇宙や惑星に関する研究などです。

観測所の環境は澄み切った大気と少ない光害が特徴です。これにより優れた条件で宇宙の研究や天体観測を行うことができます。世界的にも大変重要な観測所とされており、科学の進歩に貢献しています。

マウナロア登山は上級者向け

マウナロアは途中から車道がなく徒歩で登る必要があり、登山に慣れている方でも入念に準備しておくことをおすすめします。

アクセス

マウナロア山へのアクセスは、ハワイ島のハイウェイ200（Saddle Road）を利用します。ハワイ島の東側・西側どちらからでもアクセスできますが、道路状況や規制によって制限される場合があります。また、山頂への道路は舗装されておらず、4WD車や高所走行能力のある車両を使用することが推奨されています。

準備・持ち物

マウナロア山の登山には、ハワイ州の登山許可が必要です。

（詳しい手続き方法については公式ウェブサイトを参照ください）

マウナロア山は標高が高く、登山ルートは険しい地形を含むため、上級者向けといわれています。高山病や低酸素状態になる可能性が高いため適切な準備が必要です。

頂上は０度以下になることもあるため、防寒対策もお忘れなく！

注意事項

初心者〜中級者は、安全なルートや登山のポイントを案内してくれる登山ツアーに参加する、もしくは地元のガイドをつけることをおすすめします。安全な登山を心がけましょう。

ハワイの聖なる山、マウナロア

聖なる存在とされているマウナロア山。山頂から見る景色は「まるで別の惑星にきたかのよう」というほどの絶景だそう！人生観が変わる経験ができるかもしれません。