本場ハワイのおすすめサーフスポット11選|行く際の注意事項も解説
ハワイを代表するスポーツといえば、まず「サーフィン」でしょう。世界大会が幾つも開催され、地元の多くの人たちも趣味でサーフィンを楽しんでいるハワイには、サーフィン向きのビーチが豊富にあって、誰でも気軽に波乗りができます。そこでこの記事では、ハワイ・オアフ島のおすすめサーフスポットや観戦可能な大会をご紹介します。
ハワイはサーフィンの発祥地
西暦400年頃の古代ハワイ人たちはカヌーを操って海で魚を獲り、漁が終わると波に乗って岸へと戻っていきました。
これが「サーフィン」の原型だといわれています。
それがやがて木製の板を使った“波乗り”に変わると、王族たちのアクティビティとなったり、大会が開かれたりするようになりました。
18世紀以降に宗教上の理由で一時禁止されたものの、20世紀初めにワイキキで再開されると各地で流行し、欧米など世界中に広まっていきました。
【ワイキキ】ハワイでおすすめのサーフスポット
ワイキキビーチ
ワイキキビーチは全部で8つのビーチからなっていますが、その中で最も人気なのが、ハワイの伝説のサーファー、デューク・カハナモクの像が立っているクヒオビーチです。
一年中波が穏やかで高さもないため、初級者におすすめ。ワイキキのホテル街からは徒歩圏内で、ビーチ付近にはサーフボードのレンタルショップが多く、気軽に便利にサーフィンを楽しめます。
砂浜が広くて準備や後片付けがしやすい点からもビギナーにおすすめです。
スポット名 |
Waikiki Beach(Kuhio Beach) |
住所 |
2453 Kalakaua Ave, Honolulu, HI 96815 |
電話 |
808‐768‐3003 |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
カラカウア通り沿い |
ダイヤモンドヘッドビーチ
ダイヤモンドヘッドの麓にあるこのビーチには、比較的高い波が日中に押し寄せることもありますが、基本的に波はソフトで初〜中級者でも楽しめます。
ダイヤモンドヘッドを背にして左右ふたつのエリアに大きく分けられ、左側の「クリフス」は比較的風が弱く波も穏やかなので初めて訪れる人におすすめ。
一方、灯台がある右側の「ライトハウス」は、浅瀬が多く、海底にウニがいることもあって中〜上級のサーファー向けです 。
スポット名 |
Diamond Head Beach Park |
住所 |
3300 Diamond Head Rd, Honolulu, HI 96815 |
電話 |
808‐768‐3003 |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
ダイヤモンドヘッド・ロード沿い |
アラモアナボウルズ
大規模ショッピングセンター「アラモアナセンター」に近く、アクセスしやすいスポットです。
それほど波が高くないため初~上級者まで広い層が楽しめますが、5~8月の夏に高波が巻かれて「バレル」と呼ばれる筒状の空間を作りだすようになると地元サーファーやノースショアの上級サーファーたちが集まります。
また岸に近い浅瀬の底にはウニが生息していますので、そのトゲによる怪我には十分気を付けるようにしてください。
スポット名 |
Ala Moana Bowls |
住所 |
75J4+86, Honolulu, HI 96815 |
電話 |
なし |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
ヒルトン ハワイアン ビレッジのラグーンの沖 |
アラワイボートハーバー沖
ワイキキ中心部から西のアラモアナ方面に少し進んだ場所にあるサーフスポットで、大型ホテル「ヒルトン ハワイアン ビレッジ」のラグーンのすぐ先にあります。
ラグーンに向かって左側の浅くてウニが生息しているエリアは地元サーファーも多く、中〜上級者向け。
比較的波が穏やかな右側なら初心者でも挑戦しやすいでしょう。
ヒルトンの宿泊者はもちろん、駐車場、トイレ、シャワーがありますのでそれ以外の人もアクセスしやすくなっています。
スポット名 |
Ala Wai Boat Harbor(アラワイボートハーバー) |
住所 |
1651 Ala Moana Blvd, Honolulu, HI 96815 |
電話 |
808‐973‐9727(アラワイボートハーバー) |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
アラモアナ通り沿い(アラワイボートハーバー) |
トングスビーチ
ワイキキ中心部の東側に広がるカピオラニ公園とダイヤモンドヘッドヘッドビーチの間にあるスポットです。
ワイキキの繁華なエリアからは少し距離があり、民家の間の細い路地を抜けてアクセスするために人が少なく、穴場だといえるでしょう。
波はソフトで立ち上がった際の表面もそれほど湾曲していないために初心者でも波に乗れますが、ライフガードがおらず、ゴツゴツとした岩場も多いため、安全には十分注意するようにしてください。
スポット名 |
Tonggs Beach |
住所 |
Kalakaua Ave, Honolulu, HI 96815 |
電話 |
なし |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
カピオラニ公園とダイヤモンドヘッドビーチの間 |
【ワイキキ以外】ハワイでおすすめのサーフスポット
ハレイワ・ビーチ・パーク
ワイキキから北へ車で約1時間30分、ノースショアの中心となる町ハレイワにあって、オアフ島3大サーフィン大会のひとつ「トリプルクラウン・オブ・サーフィン」が開かれるビーチです。
海に向かって右側は初〜上級者向けですが、冬は激しい高波が立ちます。
一方の左側も初級者から波乗り可能ですが、ビギナーは地元の子ども達が練習に使う砂浜近くの緩い波をまずは選びましょう。
ライフガードが常駐し、駐車場、トイレ、シャワー完備です。
スポット名 |
Haleiwa Beach Park |
住所 |
62-449 Kamehameha Hwy, Haleiwa, HI 96712 |
電話 |
なし |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
カメハメハ・ハイウェイ沿い |
ラニアケアビーチ
ハレイワを通過してカメハメハ・ハイウェイ沿いに東に進むと最初にあるビーチで、砂浜で甲羅干しするウミガメが見られることで有名です。
地元ではよく知られたサーフスポットで、初〜上級者までが穏やかで軽い波に長く乗ることができます。
海の中のサーフィン可能な地点は全部で3つありますので、自分のレベルに合わせてポイントを選びましょう。
駐車場やトイレ、シャワーはないため、しっかり準備をした上で訪れるようにしてください。
スポット名 |
Laniakea Beach |
住所 |
574, 61-574 Pohaku Loa Way, Haleiwa, HI 96712 |
電話 |
808‐464‐0840 |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
ポハク・ロア・ウェイ沿い |
バンザイ・パイプライン
ラニアケアビーチから車で約20分の距離にあり、「エフカイビーチ」が正式名です。
冬には6〜9m級の巨大な波が次々押し寄せ、筒状の空間「パイプライン」を作り出します。
バンザイの名前は、以前ここでサーファーが両手を上げ、ボードから海に落ちた様子を見た人が「バンザイ(万歳)!」と叫んだことに由来するとか。
オアフ島3大サーフィン大会の「パイプ・マスターズ」が開かれ、一流サーファー達が挑戦に訪れる上級者向けスポットです。
スポット名 |
Ehukai Beach Park(Banzai Pipeline) |
住所 |
59-337 Ke Nui Rd, Haleiwa, HI 96712 |
電話 |
なし |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
ケ・ヌイ・ロード沿い |
ワイメア・ベイ・ビーチ
ノースショアの有名サーフスポットの中でも、高波を乗りこなす「ビッグウェーブ・サーフィン」発祥の地として知られる超上級者向けのビーチで、バンザイ・パイプラインとラニアケアビーチの間にあります。
冬には巨大な波が次々に押し寄せ、その高さは9mになることも!そのため、冬にここでサーフィンを出来るのはプロレベルのサーファのみです。サーフィン・レジェンド、エディー・アイカウが好んだビーチでもあります。
スポット名 |
Waimea Bay Beach Park |
住所 |
61-31 Kamehameha Hwy, Haleiwa, HI 96712 |
電話 |
なし |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
カメハメハ・ハイウェイ沿い |
サンセットビーチ
バンザイ・パイプラインの先、その右隣にある、美しい夕日で知られるビーチです。
冬には、押し寄せる巨大な波に挑もうとハイレベルなサーファーたちが大勢集まる中〜上級者向けのスポットとなっています。
波は水量が多くパワフルで、場所によってはとても浅い地点がありますので、サーフィンに慣れていても注意して、安全な波乗りを心掛けてください。
毎年11〜2月にはワールドカップを始めとするサーフィンの国際大会も開かれます。
スポット名 |
Sunset Beach Park |
住所 |
59-144 Kamehameha Hwy, Haleiwa, HI 96712 |
電話 |
なし |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
カメハメハ・ハイウェイ沿い |
サンディー ビーチ
ワイキキから車で約30分、オアフ島東岸の観光スポット・ハナウマ湾とマカプウの間にあるビーチです。
名前の由来は砂が多い(Sandy)ことから。自分の身体をサーフボード代わりにするボディサーフィンの他、ボディボードの上級者向けスポットとして有名ですが、ボードを使ったサーフィンも可能。
ただし、場所によっては浅瀬に急角度の波が立つため、中〜上級者向けです。駐車場とトイレ、シャワーがあり、ライフガードが常駐しています。
スポット名 |
Sandy Beach Park |
住所 |
8801 Kalanianaole Hwy, Honolulu, HI 96825 |
電話 |
なし |
営業時間 |
24時間 |
定休日 |
無休 |
アクセス |
カラニアナオレ・ハイウェイ沿い |
ハワイでサーフィンをする際の注意点
サーフスポットの特徴やスキルに合わせて最適なボードの選択を
穏やかな波には浮力が大きく安定性が高いロングボード(長さ約274㎝以上)が、パワフルな波には小回りが効くショートボード(長さ198㎝以下)が適しています。
また一般的にショートボードはロングボードよりも高いスキルが必要です。
ハワイのサーフスポットは場所により、また同じスポット内でも地点ごとに波の状態や質が大きく異なる上、難易度もさまざまです。
ベストなボード選びでハワイでのサーフィンを満喫してください。
岩、サンゴ、ウニなどによるケガ対策をする
ハワイは火山島のため、その海底はゴツゴツとした突起がある岩場で、そこにデコボコとしたサンゴ礁が形成されている場所が多く見られます。
さらにそのサンゴ礁に鋭い針状のトゲで覆われたウニが生息していることも少なくありません。
サーフボードから海に落ちた際などにそれらの岩やサンゴ、ウニなどで足や背中、お尻などに怪我をする危険がありますので十分注意し、リーフブーツと呼ばれる専用靴で足を保護するといった対策もおすすめです。
ローカルサーファーを優先する
ハワイに限らず世界中のサーフィンスポットで共通なのが、地元のサーファーを優先するということです。
またローカルサーファーと目が合ったりすれ違った時には「ハロー」や「アロハ」など簡単な一言で大丈夫ですので積極的に挨拶をする、駐車場やビーチにゴミを捨てない・ゴミを見つけたら拾う、集団で押しかけて大騒ぎをしない、駐車中の車は必ずエンジンを切るなど、地元への配慮は当たり前に行う必要があります。
各ビーチでのルールを守る
ピークと呼ばれる一つの波の一番高い位置に最も近い人に波に乗る権利があるという『ワンマン・ワンウェーブ』のルールはハワイでも同じです。
その優先権を無視して波を横取りしたり、権利がある人の邪魔をしたりすることは絶対に避けてください。
その他にもそれぞれのビーチで設けられているルールを守れば、お互いに快適なサーフィンを楽しめます。
細かなルールがわからない場合は地元のサーフィン通に事前リサーチしておくと安心です。
クラゲ、サメ対策をする
満月の9〜13日後頃に現れるといわれているクラゲには強い毒を持つものがいて、刺されると激しく痛みます。
呼吸困難から死に至る恐れもありますが、ウェットスーツを着ればある程度は予防可能です。
さらに注意したいのは10月頃によく出没するサメですが、人が少ない海には入らない、怪我等で出血したらすぐに海から上がる、サメが近づいてくるので不必要な水しぶきはあげない、光るアクセサリは付けないなどの対策が必要です。
自分のレベルに合ったスポットを選ぶ
せっかくサーフィンを楽しみに訪れているのですから、スキルに合ったスポットでの波乗りを第一優先にしてください。
ハワイはビーチによって波の状態に差があります。
無謀にもレベル以上のスポットに挑んでしまったために「波にまったく乗れない」、「他のサーファーの邪魔になり、接触事故やトラブルを起こしてしまう」「沖に流されたり溺れるなどの水難事故に遭ってしまう」といったことがないようにしましょう。
本場ハワイのサーフィン大会
サーフィンの本場であるハワイのオアフ島では、一年間に約30ものサーフィン大会が開かれ、世界中から一流選手たちが集結します。
試合会場のビーチには多くのサーフィンファンが観戦に押し寄せ、まるでお祭りのように盛り上がりに。
「熱戦の空気を生で味わいたい!」「トッププロならではの華麗なプレイをひと目みたい!」という方は、現地の会場に足を運んでみると、トップ選手ならではの素晴らしい神業を目撃できるかもしれません。
もっとも注目度が高い「エディ・アイカウ・ビッグウェーブ・インビテイショナル」
ワイキキから車で約1時間30分、ノースショアのワイメア・ベイ・ビーチで開かれる「エディ・アイカウ・ビッグウェーブ・インビテーショナル」は、サーファーでライフガードだった故エディ・アイカウを称えて開かれる、大注目のサーフィン大会です。
12〜2月下旬までに波が約6m以上の高さになった時だけに開催されるため、1985年の開始以来まだ10回しか開かれておらず、投票で選ばれた選手のみが参加できる世界最高レベルの大会です。
発祥の地・ハワイでサーフィンを楽しもう
日常の趣味、また人気のスポーツとして、サーフィンが人々の暮らしの一部になっているハワイ。
サーフィンに最適な環境が整い、波乗りへの深い愛に溢れた土地でのサーフィン体験は、自らプレイをしても大会を観戦に訪れても、他の場所では決して得られない、素晴らしい思い出になることでしょう。