【Made in Hawaii TV】アロハの心に出会う旅 〜ハワイ・イオラニ宮殿（EP113)

イオラニ宮殿

アメリカ合衆国で現存する唯一の宮殿。1882年、ハワイ王国第7代国王カラカウア王によって建てられ、当時の最新技術である電気や電話、上下水道を備えた近代的な建築物でした。館内には深紅と金色で豪華に飾られた玉座の間や、最後の女王リリウオカラニが幽閉された部屋など、ハワイ王国の栄華と波乱の歴史を物語る場所です。宮殿内には王冠や宝飾品、調度品など貴重な展示品が多数公開されており、ハワイの文化や歴史に触れる絶好の場所。日本語ガイドツアーや日本語対応のオーディオツアーがー用意されているので、初めての方でも安心して見学できます。

番組でご紹介した主な部屋

今回は日本語ドーセント（ガイド）のチカさんのご案内で、イオラニ宮殿内の主な部屋を紹介していただきました。



入り口を入って最初に足を踏み入れるのは、グランドホール（大広間）です。2階へと続く階段が印象的なこの大広間には、ハワイ王朝歴代王と王妃の肖像画や陶器が飾られています。正面にある階段は、ハワイ固有の木であるコアの木から作られており、その重厚感が特徴です。



王座の間は宮殿内で最も壮麗な部屋のひとつ。深紅と金色を基調に豪華に装飾されています。カラカウア王の時代には公式の謁見や外交レセプション、舞踏会などが開催され、ハワイ王国の威信を示す場として使われました。中央には王と王妃の玉座が置かれています。また、ハワイ王朝最後の君主・リリウオカラニ女王の裁判が開かれた場所でもあります。



こちらは、青の間。その名の通り青色を基調とした優雅な応接室で、非公式の会談や少人数での集まりに用いられました。壁には王室の肖像画や豪華な調度品が飾られ、格式を保ちながらも落ち着いた雰囲気を持つ部屋です。ハワイ王族が来賓をもてなし、親しい交流を深めた空間として重要な役割を果たしました。

そしてこちらは、カラカウア王の執務室。カラカウア王が国政や外交に関する公務を執り行った場所です。机や椅子などの調度品は、王が実際に使用していたものが復元・保存されており、訪れる人は王がここで政策を考え、国を導いた姿を想像することができます。

また、カラカウア王はハワイ文化の振興に力を注いだ王であり、この部屋はハワイ伝統文化の保護や西洋文化との融合を推進する拠点でもありました。



幽閉の間は、ハワイ王朝最後の王であるリリウオカラニ女王が約8か月間、自宅軟禁された部屋です。女王はここでハワイ王国の終焉を見届けることとなり、幽閉中に有名な曲「アロハ・オエ」の制作を完成させたと伝えられています。女王が幽閉中に作ったキルトが展示されており、王朝終焉の歴史を感じられる歴史的に重要な部屋です。

日本語対応の館内ツアー

イオラニ宮殿では、日本語対応のオーディオツアーと日本語ドーセント（ガイド）ツアーを行っています。


オーディオツアー（毎日　＊休館日である日・月を除く）
専用のデバイスが1人ひとつ貸し出され、そのデバイスに収められている予め録音された解説を聞きながら館内を歩きます。
日本語あり。
定員 各回 20名。所要時間 約60分。

日本語ドーセントツアー　
日本語を話すドーセント（ガイド）が案内してくれるツアーで、以下の2種類あります。

　・日本語ドーセント（ガイド）ツアー（水曜・木曜）
　　宮殿内の各部屋を全体的に解説してくれるツアー。定員 各回 20名。所要時間 約60分。

　・ハワイと日本 ロイヤルコネクションツアー（水曜）
　　ハワイと日本の関係性に特化した内容のツアー。少人数（定員 各回 6名）のツアーで、
　　日本語ドーセントツアーでは立ち入りが禁じられている制限区域に一部入ることができます。
　　所要時間 約60分。

現在、チカさんが現在担当しているツアーは、
毎月 第3水曜 　日本語ドーセントツアー
毎月 第1・第2水曜 　ハワイと日本 ロイヤルコネクションツアー　
（※都合により急遽変更になる場合があります。予めご了承ください）

オーディオツアーもドーセントツアーも人気があり売り切れになることが多々ありますので、事前の予約を強くお勧めします。

料金などの詳細、予約は、イオラニ宮殿の公式サイトをチェックしてください。

みなさんも次回のご旅行でイオラニ宮殿のツアーにぜひ参加してみてください。今まで知らなかったハワイの一面を知ることができますよ。

※本記事に記載されている情報（チカさんが担当しているツアー情報を含む）は2025年10月1日現在の情報です。予告なく変更になる場合があることを予めご了承ください。