ハワイ通が好む「ラナイ島」の魅力とは?おすすめ観光スポット&ホテルを紹介

ハワイ通が好む「ラナイ島」の魅力とは?おすすめ観光スポット&ホテルを紹介

公開日:2023.07.02
更新日:2023.07.05

ラナイ島はマウイ島の西隣にあって、面積が約364㎢と日本の種子島よりも小さな島です。手つかずの自然の中でゆったり極上のステイが楽しめると、ハワイを含めて世界中のリゾートを知り尽くしたセレブたちに人気の旅行先となっています。この記事ではそんなラナイ島への旅で役立つ、おすすめ観光スポットやホテル、便利なツアーなどをご紹介します。

知る人ぞ知る「ラナイ島」

ラナイ島 

photo by unsplash

ハワイのなかでもっとも人口が少ない島

ラナイ島の人口は約3000人と、ハワイ諸島の島々のうちで最少です。

その人口の9割が島中央島部の町ラナイ・シティで暮らしていますが、これはかつてラナイ島を開発したドール社が自社のパイナップル農園の労働者のために作った町です。

住民が少なく旅行者もそれほど多くない一方で、島内に多く残る未開発の広い原野には草木がいきいきと生い茂り、野生の七面鳥や鹿、豚などが気ままに生息している、動植物たちの楽園でもあります。

つくられていないラグジュアリーリゾート

近年リゾートとしての開発が進むラナイ島ですが、舗装された道路は合計でわずか40㎞ほど。しかも島内には信号がひとつもなく、車も人もいかに少ないかがわかります。

大型の宿泊施設は、ハイクオリティなサービスで知られるフォーシーズンズ・ブランドの高級ホテルが2軒と1923年創業の老舗ホテルが1軒。

その他、大きなレジャー施設といえばゴルフコースがひとつという、喧騒とは無縁の、プライベート感溢れる非日常のリゾートです。

雰囲気の異なる3種のエリア

ラナイ島は大きく、3つの個性的なエリアに分けられます。

南部の「サウス・ラナイ」には2つの湾があり、オーシャンフロントの高級ホテルや一流のゴルフ場があるリゾートです。

中央部の高原地帯の「ラナイ・シティ」は公園を中心にレストランやショップ、ホテルが集まるこじんまりとした町。

北部の「ノース・ラナイ」には、巨石が転がる荒涼とした赤土の大地やアオウミガメ、ザトウクジラが見られるビーチなどがある、自然豊かなエリアです。

パイナップルの産地で有名だった「パイナップル・アイランド」

ラナイ島は別名「パイナップル・アイランド」と呼ばれます。

これは1922年に、果物と野菜の生産販売を行うドール社が島を買い取り、「世界最大のパイナップル農場」を目指して島内を開発。

最盛期には島全体の20%強を占めていたパイナップル畑から、1年間に100万個以上のパイナップルを出荷していたという歴史に由来します。やがて生産拠点がアジアに移ると島のパイナップル産業は徐々に衰退し、現在その面影はほぼ見られません。

ラナイ島へのアクセス

ラナイ島 

photo by @shunhena / Instagram

日本からラナイ島への直行便はないため、オアフ島のホノルルで乗り換え、約30分かけてラナイ島南西部にある「ラナイ空港」に向かいます。

現在は「モクレア航空」の飛行機とフォーシーズンズホテルの宿泊者送迎機が運航中です。

その他、マウイ島のラハイナ港から約45分かけてラナイ島南部のマネレ港に向かうフェリーのルートもあります。

ノース・ラナイのおすすめ観光スポット

ケアヒアカヴェロ(ケアヒアカウェロ)

ラナイ島 

photo by @maho_alooohaaa / Instagram

ラナイ・シティから北西へ約25分進んだ先にある、赤土の大地にさまざまな巨石が転がっている絶景のビュースポットです。

その光景は月面や火星にたとえられ、別名「ガーデン・オブ・ザ・ゴッド(神々の庭園)」と呼ばれています。

風化の結果出来上がったと推測される不思議な形の岩々がなぜこのような神秘的な景色を作り出したのかはまだ解き明かされていませんが、その謎もあるからこそ「神々の庭園」と称されるのかもしれません。

スポット名

Keahiakawelo(Garden of the Gods)

住所

Lanai City, HI 96763

電話

なし

営業時間

24時間

定休日

無休

アクセス

ラナイ・シティから車で約45分

※途中、未舗装のラフロードを進むため、ジープタイプの車と高い運転スキルが必要

 

ポリフア ビーチ

ラナイ島 

photo by @leventakinci / Instagram

ケアヒアカヴァロから未舗装の道を約30分進んだ先にある、全長3kmほどの静かなビ―チです。

海の向こうにはモロカイ島が眺められ、砂浜をしばしば訪れるアオウミガメに出合ったり、冬には出産・育児のためハワイ近海にやってきたザトウクジラの姿を目撃できることも。

日光浴や散策にはおすすですが、潮の流れがきついため遊泳は避けたほうがよいでしょう。ビーチに人がいないことも多いため、安全には十分気を付けて過ごしてください。

スポット名

Polihua Beach

住所

Polihua Trail, Lanai City, HI 96763

電話

808‐505‐7600

営業時間

24時間

定休日

無休

アクセス

ラナイ・シティから車で約53分

※途中、未舗装のラフロードを進むため、ジープタイプの車と高い運転スキルが必要

カネプウ自然保護区

ラナイ島 

photo by @lilia.m.c / Instagram

ケアヒアカヴェロの南隣にある、自然保護区に指定された約2.4㎢の森林地帯です。

ハイキングや森林浴をしながら、黄色いハイビスカスやラマ(黒檀の一種)、イリアヒ(白檀)など絶滅危惧種に指定されたハワイ固有種の植物が観察でき、ガイドや掲示板などでそれらについて学べます。

自然保護団体ザ・ネイチャー・コンサーヴァンシーによって一帯は守られており、現在のラナイ島の生態系保護についても知ることができます。

スポット名

Kanepuu Preserve

住所

V2H5+75, Lanai City, HI 96763

電話

なし

営業時間

日の出から日の入りまで

定休日

無休

アクセス

ラナイ・シティから車で約24分

※途中、未舗装のラフロードを進むため、ジープタイプの車と高い運転スキルが必要

セントラル・ラナイのおすすめ観光スポット

ラナイ・シティ 

ラナイ島 

photo by @maikopr_hawaii / Instagram

ラナイ空港から約10分、標高490mの高原地帯にある町で、背の高いノーフォーク松の美しい並木道が町のシンボルになっています。

ドール・パークを中心に町並みが形作られ、パークの向かいには、パイナップルの黄色い看板のスーパーがあってハワイ料理ポケが名物です。

また世界各国のインテリアや雑貨などを扱う「ラナイ・フラハット」はお土産探しにおすすめ。かつては島唯一の宿泊施設だったホテル・ラナイもあります。

ドール・パーク 

ラナイ島 

photo by @bjsheets / Instagram

ラナイ・シティ中心部にあるノーフォーク松の木立と芝生の広場がある公園で、その周りにはラナイ・シティの主な飲食店やショップ、ホテルなどが集まっています。

毎年7月4日の独立記念日の前後の週末には「ラナイ・パイナップル・フェスティバル」が開催され、かつてパイナップルの生産で栄えた島の歴史を振り返りるとともに、周囲のレストランやカフェが提供する料理を食べられる他、ゲームやフラ、音楽のステージなども行われます。

施設名

Dole Park

住所

Lanai Ave, Lanai City, HI 96763

電話

なし

営業時間

24時間

定休日

無休

アクセス

ラナイ・シティ中心部

マイク・キャロル・ギャラリー

ラナイ島 

photo by @mikecarrollgallery / Instagram 

ラナイ島の風景を描いた絵画作品で知られるアーティストのマイク・キャロル氏が運営しているギャラリー&ショップで、ドール・パークの裏手にあります。

マイク氏以外に約30名のアーティストの作品も多数展示・販売しており、アーティストたちが制作したアパレルや生活雑貨なども取り扱いがあります。

マイク氏の作品は、カレンダー・ノートカード・パズル・トランプなどとしても買うことができ、お土産にぴったりです。

店舗名

Mike Carroll Gallery

住所

443 7th St, Lanai City, HI 96763

電話

808-565-7122

営業時間

10:00~18:00

定休日

無休

アクセス

7th通り沿い

 

サウス・ラナイのおすすめ観光スポット

プウペヘ(スウィートハートロック)

ラナイ島 

photo by @kamera_obasan / Instagram

フロポエ・ビーチの東側の岩場沿いに作られた道を少し歩いた先に見える岬の先の海中にそそり立つ、高さ約24mの岩です。

別名「スイートハートロック=愛しい人の岩」と呼ばれるのは、この辺りに伝わるラナイ島の戦士とマウイ島の姫とのロマンティックで悲しい恋の伝説から。

夕陽の名所ですが、付近の海岸には強い波が押し寄せ、潮の流れも速いため遊泳は避け、足場が悪い岩場での散策もやめておいた方がよいでしょう。

スポット名

Puu Pehe(Sweetheart Rock)

住所

Lanai City, HI 96763

電話

なし

営業時間

日の出から日の入りまで

定休日

無休

アクセス

ラナイ・シティから車で約17分

 

マネレ・ゴルフコース

ラナイ島 

photo by 公式サイト 

「フォーシーズンズ・リゾート・ラナイ」の宿泊者だけがプレイを許されているゴルフコースです。

プロゴルファーのジャック・ニクラスが設計を手がけ、目の前の太平洋や大自然の渓谷や峡谷という素晴らしい風景の中でゴルフを楽しめます。

海に突き出した崖の上にある12番ホールのグリーンはマイクロソフト社のビルゲイツ氏が結婚式を行ったことでも知られる絶景で、併設のオーシャンフロント・レストラン「VIEW」もおすすめです。

施設名

Manele Golf Course

住所

One Challenge Dr, Lanai City, HI 96763

電話

808-321-4666

営業時間

8:00~18:00(ゴルフショップは7:00~)

定休日

無休

アクセス

ラナイ・シティから車で約18分

 

カノウル村(カノウル・ビレッジ)

ラナイ島 

photo by @chef__fabian / Instagram

島の南端にある、古代ハワイの漁村の遺跡です。村にはかつてハワイ王国を統一したカメハメハ一世も釣りと静養に訪れたといわれており、宗教行事が行われた多数の神殿や祭壇の他、およそ100軒の大小の住居、墓地、家畜小屋と考えられる施設の跡などが残されています。また「ハルル・ヘイアウ」と呼ばれる神殿跡の周辺には、人や動物などをかたどった「ペトログリフ」と呼ばれる古代の絵が岩に刻まれている様子が見られます。

スポット名

Kaunolu Village 

Lanai City, HI 96763

Lanai City, HI 96763

電話

なし

営業時間

24時間

定休日

無休

アクセス

ラナイ・シティから車で約16分

※途中、未舗装のラフロードを進むため、ジープタイプの車と高い運転スキルが必要

 

フロポエ・ビーチ

ラナイ島 

photo by @hello_mytravel / Instagram

かつて「全米ベスト・ビーチ」に選ばれた、白く輝く砂浜が弧を描くように広がる美しいビーチです。公園として整備され、備え付けのテーブルやベンチがあってトイレやシャワーも完備。

一年中波の穏やかな海は遊泳やシュノーケリングに最適です。さらに、ビーチ東側にある岩場のタイドプール(潮溜まり)では無数の魚を観察することも。

なお、ホテル「フォーシーズンズ・リゾート・ラナイ」はこのビーチのすぐ後ろに建っています。

スポット名

Hulopoe Beach

住所

Manele Bay Rd, Lanai City, HI 96763

電話

なし

営業時間

24時間

定休日

無休

アクセス

ラナイ・シティから車で約17分

 

ラナイ・キャット・サンクチュアリ

ラナイ島 

photo by @woziewoze / Instagram 

2300㎡ほどの広大な敷地内に700匹あまりの保護ネコが暮らす施設です。野鳥保護を目的に島内の野良ネコを集めて009年にオープンしました。訪れた誰もがネコたちとの触れ合いを楽しめ、入場料はかかりませんが、訪問の際は$20ほどの寄付をするとよいでしょう。なお、ラナイ・シティなどにある島内のショップで販売されているネコグッズを購入すると、こちらの施設に寄付が行われる仕組みになっているとのことです。

施設名

Lanai Cat Sanctuary

住所

1 Kaupili Rd, Lanai City, HI 96763

電話

808-215-9066 

営業時間

10:00~15:00

定休日

無休

アクセス

ラナイ・シティから車で約8分、

カウピリ・ロード沿い

 

ラナイ島で宿泊できるホテル一覧

フォーシーズンズ・リゾート・ラナイ

ラナイ島 

photo by 公式サイト

ラナイ・シティ中心部から車で約17分、ラナイ空港からは約21分のオーシャンフロントに建つ高級リゾートホテルです。

料金は1泊1室平均$1595(変動の可能性あり)ですが、それに見合うだけの最上級のホスピタリティによる極上のステイが叶います。

ラグーンスタイルのプールやラグジュアリーなスパ、新鮮な旬の地元食材が味わえるレストラン、一流のゴルフコース、セーリングをはじめとしたアクティビティなど、楽しみは尽きません。

施設名

Four Seasons Resort Lanai

住所

1 Manele Bay Rd, Lanai City, HI 96763

電話

808-565-2000

営業時間

24時間

定休日

無休

アクセス

マネレ・ベイ・ロードの先

 

センセイ・ラナイ・ア フォーシーズンズ リゾート 

ラナイ島 

photo by @sensei / Instagram 

贅の極みを尽した空間でのウェルネス体験に焦点を当てた大人向けのリゾートホテルです。

約2万9千坪の敷地には世界的な有名シェフが手がけるレストラン、温泉、プライベート感たっぷりのスパ、フィットネス&ヨガスタジオ、プール、彫刻やアートも楽しめる庭園などがあります。

宿泊者の要望に合わせたオリジナルプランを提供し、ゲストの心身の健康と幸福感を高める滞在をフルサポートしてくれます。

料金は1泊1室$1080程度〜(変動の可能性あり)です。

施設名

Sensei Lanai, A Four Seasons Resort

住所

1 Keomoku Hwy, Lana‘i City, HI 96763

電話

808-565-4500

営業時間

24時間

定休日

無休

アクセス

オアフ島、ダニエル・K・イノウエ国際空港からの送迎で約30分、ケオムク・ハイウェイ沿い

 

ホテル・ラナイ

ラナイ島 

photo by @yossy2120_tomohide_ / Instagram

ラナイ・シティ中心部にノーフォーク松に囲まれて建つホテルで、1923年のオープンから90年までは島唯一の宿でした。

2018年には創業以来初めてとなるリノベーションを実施し、モダンで快適にアップデート。

自然環境にも配慮した料理を提供するレストランの「ラナイ・シティ・バー&グリル」で食事を楽しんだり、客室のポーチにあるロッキングチェアなどで寛ぎのひと時を過ごしたりでき、宿泊料金は1室$330〜(変動の可能性あり)です。

施設名

Hotel Lanai

住所

828 Lanai Ave, Lanai City, HI 96763 

電話

808-565-7211

営業時間

24時間

定休日

無休

アクセス

ラナイ通り沿い

ラナイ島ツアーを申し込めるおすすめ旅行サイト「Veltra」

ラナイ島 

photo by 公式サイト

Veltra(ベルトラ)では、マウイ島出発のラナイ島日帰り観光ツアーを日本語で申し込み可能です。

ツアーにはマウイ島・ラナイ島間のフェリー往復チケット付き「半日観光ツアー」、「食事&アルコールドリンク付きのシュノーケリングツアー」、「朝昼食付きシュノーケリングクルーズ&ドルフィンウォッチングツアー」などがあります。

ラグジュアリーリゾート「ラナイ島」を楽しもう

多くの人がイメージする‟南国リゾート・ハワイ”とは一味違う、プライスレスな魅力に溢れたリゾート、ラナイ島。 荒々しさと神々しさ、美しさを兼ね備えた、文字通りありのままの自然を目で見て肌で感じた時の規格外の感動は、ハワイの他のどの島とも異なる、最高に贅沢で上質な体験になることでしょう。