ハワイで見られるカラフルな花と植物15選!開花時期やイベントも紹介

ハワイで見られるカラフルな花と植物15選!開花時期やイベントも紹介

公開日:2023.05.05
更新日:2024.11.20

1年を通して暖かく気候の良いハワイの島々では、いつでもどこかにかわいい花が咲いています。街を歩いている時などに、ふと香るお花の名前を知りたくなったら、このコーナーをチェックしてみてくださいね。

ハワイのお花10選。ハワイでしか見られない貴重な花は?

まず最初にご紹介するのは、ハワイを代表するお花たち。ハワイアンキルトやアロハシャツのデザインにもよく使われるトロピカルフラワーの中には、大胆な花もあれば可憐な花もあり、外来種もあれば固有種もあります。

ハワイアン・ハイビスカス

ハワイアン・ハイビスカス

ハイビスカスといえば情熱的な赤い花を思い浮かべる人が多いと思いますが、ハワイにはピンクや白、オレンジなど、外来種とかけ合わせて品種改良されたさまざまな種類のハイビスカスがあり、「ハワイアン・ハイビスカス」と呼ばれます。ハワイ州の州花は、ハワイ固有の「マオ・ハウ・ヘレ」という黄色いハイビスカスです。2メートルほどの低木に咲く大輪のハワイアン・ハイビスカスの花は、とてもフォトジェニック。思わず一輪摘み取って髪に飾ってみたくなりますが、小さなアリが入っていることがあるので、まず中をよく見てくださいね。ハワイでは、甘酸っぱい香りのハイビスカスティーも人気です。

開花時期

年中咲いているのを見かけますが、ピークは5月〜7月

ハワイ語での名前

ハワイ固有のハイビスカスは、Ma’o hau hele マオ・ハウ・ ヘレ

ハワイアン・ハイビスカスのハワイ語は、Aloaloアロアロ

 

ハイビスカスが見られる場所

住宅街に行くと、垣根にハイビスカスを植えている家を良く見かけます。ホテルやコンドミニアムの庭、ホノルル動物園でも見ることができます。

黄色いハイビスカス ハワイ

花言葉

赤いハイビスカスは「勇敢」、白いハイビスカスは「繊細な美」、黄色いハイビスカスは「輝き」


プルメリア

プルメリア

白いお花の真ん中に黄色のグラデーションがなんともいえない愛らしさ。プルメリアの花は、アロハシャツやムームーの柄だけでなく、ジュエリー、お菓子、せっけんといった、さまざまなグッズにモチーフとして使われていますが、実は外来種です。白、ピンク、黄色など、種類豊富なプルメリアは、2〜3メートルの木にたくさん花を咲かせます。ポトポトっと地面に落ちてくる香りの良い花は、レイにもよく使われています。カメハメハ大王の誕生日には、ホノルルのダウンタウンにある銅像に、とても長いプルメリアのレイが飾られます。

お土産屋さんで接木用のプルメリアの枝が売られているのを見かけますが、日本への持ち込みは禁じられていますので、気をつけてくださいね。

開花時期

ピークは5月〜10月

 

ハワイ語での名前

Pua Melia プアメリア

 

プルメリアが見られる場所

 

ココクレーター・ボタニカルガーデンには、種類豊富なプルメリアが見られます。

http://www.honolulu.gov/cms-dpr-menu/site-dpr-sitearticles/572-koko-crater-botanical-garden.html

 

プルメリアの花は町中あちこちで見られますが、ローカルの間では「お墓の花」「お寺の花」とも呼ばれているように、霊園や寺院に行くと必ずプルメリアの木があります。

プルメリア ハワイ

花言葉

「美」「魅力」「優雅」

バードオブパラダイス

バードオブパラダイス

日本では「極楽鳥花」と呼ばれるエキゾチックなお花。しっかりした茎は真っ直ぐで長く、花はゴージャスで長持ちするため切り花としての人気が高く、ホテルのロビーなどに飾られるトロピカルなフラワーアレンジメントには、必ずと言って良いほどバードオブパラダイスが使われています。赤、緑、オレンジ、黄色、ブルーと、とてもカラフルなハワイらしい花に見えますが、原産地は南アフリカ。ハワイでは、ショッピングセンターやホテルの庭など、あらゆる場所で見かけます。

 

開花時期

4月〜10月

 

ハワイ語での名前

Manu Palekaiko マヌ・パレカイコ

 

バードオブパラダイスが見られる場所

ホテルやコンドミニアムの庭、植物園

バードオブパラダイス

花言葉

「壮麗」「誠実」「輝かしい未来」

レッドジンジャー

レッドジンジャー

濃い緑の葉に真っ赤な苞葉が際立つレッドジンジャーは、ハワイ語で「アヴァプヒ」と呼ばれ、ハワイアンソングにもよく登場しますが、原産地はニューカレドニアやヤップ、ソロモン諸島で、1930年以前にハワイに持ち込まれた外来種です。真っ直ぐ空に向かって咲く鮮やかな赤い苞葉には「ファイヤージンジャー」という別名もあり、バードオブパラダイスと共にダイナミックなフラワーアレンジメントに使われることの多い植物です。白い花は赤い苞葉の隙間に咲くのですが、目立たないためあまり知られておらず、通常レッドジンジャーの花というのはこの赤い苞葉の部分を指します。レッドジンジャーはハワイの土で良く育つ上、手入れも簡単なので園芸用に人気で、ホテルの庭やショッピングセンターの植え込みなどでもよく見かけます。

 

開花時期

6月〜10月

 

ハワイ語での名前

ʻAwapuhi  ʻulaʻula アヴァプヒ・ウラウラ

 

レッドジンジャーが見られる場所

街のあらゆる場所、住宅街やショッピングセンター、ホテルの庭園など

レッドジンジャー

花言葉

「愛」、「成功」、「1日だけの恋」

シャワーツリー

シャワーツリー

ホノルル市の樹に認定されているシャワーツリーは、ワイキキのカラカウア通り沿いにも街路樹としてたくさん植えられています。レインボウシャワー、ピンクシャワー、ゴールデンシャワーなど木によって色合いが違いますが、どの花もひとつひとつのグラデーションが素敵で、満開になると木全体が花の色に染まり、息を呑むような美しさです。風が吹くとその名の通り、花びらがシャワーのように降り注ぎます。花が散った後には細長い茶色の豆果がぶら下がるようになり、全く別の樹木のように見えます。メキシコ南部やブラジルなどが原産地の外来種ですが、今やハワイの季節の風物詩となっており、シャワーツリーの花が咲き始めると、地元の人々は夏の訪れを感じます。

 

開花時期

4月〜11月 

 

ハワイ語での名前

ありません。

 

シャワーツリーが見られる場所

カピオラニパーク、カラカウア通り、カピオラニコミュニティカレッジの駐車場、ハワイ大学マノアキャンパスのバスロータリー

シャワーツリー

花言葉

「可憐」

プア・ケニケニ

プア・ケニケニ

香りの良い小さな花がたくさん咲くプア・ケニケニは、住宅地でよく見かける低木ですが、環境条件が良ければ樹高12メートルにも育ちます。トランペットのような形の花は、時間が経つと共に白っぽいクリーム色から黄色、オレンジ色へと変わって行きます。芳香が好まれレイにも良く使われるプア・ケニケニは、触るとすぐに変色してしまうデリケートな花です。原産地はニューカレドニア、サモア、ポリネシアなど南太平洋で、ハワイには自生していません。ちなみにプア・ケニケニの「ケニケニ」とは「10セント」という意味で、10セントで売れる人気のプア(ハワイ語で花)だったことからついた名前です。

 

開花時期

通年 

 

ハワイ語での名前

Pua Kenikeni プア・ケニケニ

 

プア・ケニケニが見られる場所

住宅地、植物園、ホテルの庭園など

プア・ケニケニ

花言葉

「1日だけの恋」

オヒアレフア

オヒアレフア

ハワイ固有の樹木であるオヒアに咲く花が、オヒアレフア。花弁は小さく、すぐに落ちてしまうのであまり見ることはありませんが、ブラシのような細長い雌しべと雄しべがポンポンのように丸く残っているのが特徴的な花です。ハワイ島の島花として定められている赤いレフアには、数々の伝説があります。キラウエア火山に棲む火の女神ペレの化身であるという説もあれば、ペレに引き裂かれたオヒアとレフアという恋人たちの化身だという説もあります。一方黄色のレフアには、絶滅したハワイ固有の黄色い蜜吸鳥マモの名前がつけられ、レフアマモと呼ばれています。オヒアレフアは、レイポオ(花冠)にもよく使われる花ですが、その花を摘むと雨が降ると言われています。ここ数年、ラピッド・オヒア・デス(急速に枯れるオヒア)という原因不明の感染病が広まり、ハワイ全島でオヒアの木の健康が危惧されています。

 

開花時期

通年

 

ハワイ語での名前

ōhiʻa Lehua Lehua Mamo  オヒアレフア レフアマモ

 

オヒアレフアが見られる場所

山、森、植物園、ワイキキのロイヤルハワイアンセンターやシェラトンワイキキの庭でも、赤や黄色のオヒアレフアを見つけることができます。

オヒアレフア

花言葉

ありません。

スパイダーリリー

スパイダーリリー

球根から育つ長い緑の葉が放射状に立つ株の真ん中に、何輪もまとまって咲いているユニークな白い花。その名の通り、蜘蛛の足のように細長い花弁が特徴です。原産地は西インド諸島ですが、ハワイの土壌が合うのか、公園や庭園、コンドやホテルの周りにもよく茂っている植物です。時々フラダンサーがこの花を髪に飾っているのを見かけます。でも生花はすぐにしんなりしてしまうためか、スパイダーリリーのシルクフワラーがフラショップで人気のようです。ガーデニングが好きだったハワイ王朝カメハメハ4世の妃クイーン・エマが最も愛したと言われる紅紫色のスパイダーリリーには、「クイーンエマ・リリー」という名前が付けられています。

 

開花時期

6月〜10月

スパイダーリリーが見られる場所

街のあらゆる場所、住宅街やショッピングセンター、ホテルの庭園、

クイーンカピオラニホテルの前や53 By The Seaの前にもたくさん咲いています。

スパイダーリリー

花言葉

「虚勢」、「魅惑のささやき」

ティアレ(タヒチアン・ガーデニア)

ティアレ(タヒチアン・ガーデニア)

緑の生垣から甘い香りが漂って来る時、ふと見るとティアレの小さな白い花が咲いていることがよくあります。くるっとプロペラみたいな細長い花びらが5〜9枚。8枚咲きのティアレを見つけたら幸せになるという言い伝えもあります。原産地は西ポリネシア。タヒチの国花として有名ですが、ハワイでも人気の庭木です。耳の上にさりげなく飾っていると、ふんわりと芳香に包まれて、その花言葉のように幸せな気分になれます。また、ティアレに似たハワイの固有種はナーヌ(Nanu)と言い、ティアレよりもやや花びらの幅が広く、香りが強いのが特徴です。現在ナーヌは自生地が少なくなっており、保護のために種から育成されています。

 

開花時期

通年

 

ハワイ語での名前

Kiele  キエレ

 

ティアレが見られる場所

住宅地の生垣やコンド、ホテルやレストランの植え込みなど

ティアレ(タヒチアン・ガーデニア)

花言葉

「幸福」「清楚」

ブーゲンビリア

ブーゲンビリア

鮮やかな濃いピンクが眩しいほど美しいブーゲンビリアは、ハワイのあらゆる場所で見かけるトロピカルな植物。ピンクの部分は苞葉で、その中に咲くかすみ草のように小さな白い花がブーゲンビリアの花です。白やオレンジ、薄紫など違う色のブーゲンビリアもありますが、ハワイで一番よく見かけるのは、濃いピンク。原産地は南アメリカで、ハワイには19世紀の初めに持ち込まれました。溢れかえるようなビビッドな色に誘われて生垣に手を入れたりすると、その枝には棘があるので要注意。ハワイ語の名前、プア(花)ケパロー(悪魔)というのは、その棘が由来です。

 

開花時期

通年

 

ハワイ語での名前

pua kepalō  プア・ケパロー

 

ブーゲンビリアが見られる場所

民家やコンドの生垣や公園、道路沿いなどでよく見かけます

ダイヤモンドヘッド周辺にもたくさん咲いている場所があり、撮影スポットになっています

ブーゲンビリア

花言葉

「情熱」

番外編:フラワーレイ

フラワーレイ ハワイ

レイはハワイにおいて古来から魔除けや供物、社会的地位の象徴として使われた飾りで、貝殻や木の実、羽毛、海藻、紙幣、キャンディ、リボンなど、多種多様な材料が用いられますが、一般的に知られているのは、お花をつなげたフラワーレイです。

ハワイを訪れる人の歓迎や、誕生日、卒業式、結婚式などお祝いの場や、お葬式、お別れの時など、さまざまな場面で贈り合うフラワーレイは、ハワイの素敵な習慣です。首に飾るレイのほか、頭に飾る花冠はレイポオ、帽子の周りに飾るレイはレイパパレと呼ばれます。高校や大学の卒業式では、顔が埋もれてしまうほどたくさんのレイをかけた卒業生を見ます。ちなみに妊婦さんに輪になったレイを贈るのは禁物で、1本のレイの両端を垂らして首にかけます。

フラワーレイ ハワイ

オアフ島は黄色のイリマ、ハワイ島は赤いオヒアレフア、モロカイ島は緑のククイ、マウイ島はロケラニ、ラナイ島はオレンジ色のカウナオア、カウアイ島は紫のモキハナ、カホオラヴェ島はグレーのヒナヒナ、ニイハウ島は白いニイハウシェル、と各島にシンボルとなる色とレイがあります。

 

ワイキキのショッピングセンターやリゾートホテルなどで開催されるレイメイキングのレッスンに参加してみるのも楽しいものです。



どんな花でつくる?

プルメリア、プアケニケニ、ジンジャー、ピカケなど香りの高いお花が人気です。

オーキッド、カーネーション、ハイビスカスの蕾、オヒアレフア、クラウンフラワーなども使われます。

フラワーレイ 作り方

作り方

クイ:レイ用の長い針と糸で花をつなげていくシンプルな方法

クイ・ポロレイ:針と糸を使い、花を同じ方向に刺してつなげていく基本的な方法

クイ・ポエポエ:3~4輪の花が針の周りを巡るようにずらして刺してつなげていく方法

クイ・ラウ:平らに仕上げる方法

ヴィリ:ラフィアなど樹皮を使って作る方法

ヒリ:シダなど単一植物を三つ編みにして作る方法。古典フラのダンサーが頭や手足に着けているのはこのタイプ。針や糸は使用しません。

ハク:何種類かの葉や花を使って編み込んで作る方法。

 

どこで買える?

エアポートのレイスタンドや街のお花屋さん、スーパーマーケットなどで買えます。

ワイキキなら、最近オープンしたワイキキマーケットが一番の品揃え。

 

値段は?

10ドル前後から25ドルぐらいのものが多いのですが、マイレレイやピカケレイなど特殊なレイは予約が必要で時価。手の込んだレイは$50〜$100以上のものも。