
ハワイで愛されるプルメリアとは?モチーフの意味や咲く時期について
ハワイを象徴する花のひとつであるプルメリアについて、モチーフの意味や開花時期、見ることのできる場所についてご紹介します。
プルメリアってどんな花?
プルメリアは、中南米やカリブ諸国の原産で色や種類もとても多い花です。ハワイには18世紀以降持ち込まれ、気候が良いことからどんどん育ちました。今では道沿いや公園の至る所にプルメリアの木が植えられているので、ハワイではよく目にする花のひとつです。
プルメリアの花言葉は『気品』、『恵まれた人』、『日だまり』、『情熱』、『内気な乙女』、そして『一途な思い』です。その優雅で上品な香りや姿から連想されているのがよくわかりますね。
ハワイでは首につけるレイにもよく使われ、結婚式のブーケにも人気の花です。しかし、花持ちが悪く早めに変色してしまうため、ブーケとしては少々使いにくいとも言われています。
木に咲いているプルメリアの幹や葉、茎の白い樹液には毒があるので注意してください。皮膚に触れると痒みを引き起こすことがあります。ただし、既に道端に落ちている花には毒は無いので触れても大丈夫です。
ハワイではプルメリアを髪飾りとして耳の後ろにつけている女性を見かけることがあります。右耳につけると未婚、左耳につけると既婚、もしくは恋人がいるというサインになります。ハワイ旅行中に道端にプルメリアが落ちていたら、ぜひ耳にかけてみてはいかがでしょうか。
ハワイで愛されるプルメリア
香りだけでハワイを連想させてくれるプルメリアの花々。ハワイの人たちに愛されているプルメリアについてさらに詳しくご紹介します。
ハワイ語では「プアメリア」
プルメリアの原産はハワイではなく元々は持ち込まれたものですが、ハワイの人たちの暮らしには欠かせない花と言っても過言ではありません。ハワイ語で「プルメリア」は「Pua melia =プアメリア」と読み、「大切な人の幸せを願う」という意味があります。レイにして渡すと、さらに相手に気持ちが伝わりますね。受け取った側もその上品な香りに包まれて素敵な時間を過ごすことができます。
プルメリアモチーフの意味
プルメリアは咲いているだけでなく、ハワイではあらゆるところでモチーフやサインとして使用されているため、ハワイの人たちに愛されているということがよくわかります。プルメリアの「大切な人の幸せを願う」という意味から、ハワイの伝統工芸品であるハワイアンジュエリーでもプルメリアのモチーフは大変人気があります。ジュエリーならいつも身につけられて、どこにいてもハワイを感じることができますね。
プルメリアにまつわるハワイの言い伝え
プルメリアの花言葉には『一途な想い』がありますが、これにはハワイの言い伝えが関係していると言われています。
「満月の夜明けに、まだ朝霧に包まれたままのプルメリアの花を集めてレイを作り、好きな人に渡すことができると、その恋は叶う」というものです。
とてもロマンチックな言い伝えですね。一途な想いで大切な人の幸せを願うという意味のあるプルメリアは、ハワイの人にとってはとても身近であり、想いを伝えるために大切な存在であることがわかります。
ハワイでプルメリアがみれる時期
ハワイでは目にすることの多いプルメリアの花ですが、開花時期は5月から10月になります。冬の間の雨季が終わり、4月頃から少しずつ咲き始めるプルメリアは、5月と6月に満開となりベストシーズンを迎えます。その時期にハワイ旅行を考えている方は、道沿いや公園で、2〜3メートルの木にたくさん花を咲かせる白、ピンク、黄色などのプルメリアを見ることができるでしょう。とてもいい香りなのでお散歩をしていると気分がよくなりますよ!
ハワイでプルメリアがみれる場所
ハワイではとても身近な花であるプルメリアですが、様々な種類が大切に育てられているガーデンやファームもあります。プルメリアだけでなく、ハワイの植物を観察するのにぴったりな場所をご紹介します。
ココ クレーター ボタニカル ガーデン
ワイキキからは車で30分ほど、オアフ島東部ココクレーター内にある植物園です。ココクレーターは約5万年前に火山活動により形成されました。乾燥していて気温が高く、風もあまり吹かない日差しの強い場所です。夏の間はプルメリアをはじめ、たくさんの花が咲いていますが、雨季に当たる12月から3月くらいまではあまり花が咲いていません。日光を遮るものがないので、日焼け止めを塗り、水や虫除けスプレーなどを持参して園内のハイキングを楽しみましょう。
植物園といっても、受付などがあるわけではないので、まずは入り口の郵便ポストの中にある地図を取って、マップを見ながら散策することになります。道順に沿って、約3キロのトレイル(所要時間は1時間半から2時間)をハイキングしてもいいし、入り口付近のプルメリアだけ堪能することも可能です。プルメリアはたくさんの種類があり、姿、花びらの形、色や香りも違うので観察してみると、色々な発見があるはずです。
プルメリアの他に、ハイビスカスやブーゲンビリア、そして乾燥地ならではのサボテンやバオバブ、モリンガなども見ることができます。
スポット名 |
ココ クレーター ボタニカル ガーデン(Koko Crater Botanigal Garden) |
住所 |
7491 Kokonani St, Honolulu, HI 96825 |
電話番号 |
808-522-7060 |
開園時間 |
日の出から日没まで |
定休日 |
クリスマス、元日 |
公式URL |
リトル プルメリア ファーム
photo by @littleplumeriafarms / Instagram
オアフ島ノースショアを見渡すことができるプルメリア農園は、ワイキキから車で約1時間の場所にあります。公式サイトから問い合わせをして、各種ツアーを予約してからの訪問、農園見学になります。約50年前から家族代々運営している農園で、農園内にあるさまざまなプルメリアの木を見学しながら、プルメリアの育て方を学んだり、プルメリアを摘んだりとさまざまな体験ができます。
60分の農園ツアーでは、ノースショアの山と海の大自然を見渡しながら、ガイド付きで希少なハイブリッドのプルメリア農園を散策したり、植物の成長段階について学び、花を摘むことができます。(大人$46、子供$26)
最低4名から参加できるガイド付きのプライベートツアーには、標準的な農園ツアーに加えて、四輪駆動車での立ち入り禁止区域の訪問が含まれます。この特別区域では、一般の人が見ることのできない最新のハイブリッド種のほか、さらに多くの珍しいプルメリアの木々を見ることができます。各参加者はプルメリアのレイで迎えられ、農園設立者の著書が配布されます。(大人ひとり$250、13歳以下の子供は$150)
サンセットレイ作りツアーでは、素晴らしい夕日を見ながら、ハワイならではのレイ作りを体験できます。ガイド付きのツアーで希少なハイブリッドのプルメリア農園を散策した後、レイに使用するためのプルメリアを指定のエリアで摘むことができます。(4月から10月まで、ひとり$65)
プルメリアモチーフのアイテムやオリジナルグッズをたくさん見つけられるギフトショップではワンランク上のハワイのお土産を見つけることができるかもしれません。
スポット名 |
リトル プルメリア ファーム(Little Plemeria Farm) |
住所 |
62 Kawailoa Drive, Haleiwa, HI 96712 |
電話番号 |
808-367-4119 |
開園時間 |
訪問は予約が必要 |
定休日 |
訪問は予約が必要 |
公式URL |
ハワイで愛されるプルメリアを身近に感じよう
夏の間にハワイ旅行をされる方は、ハワイのプルメリアの姿や香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。その素敵な花言葉を意識して、プルメリアモチーフの雑貨やジュエリー、プルメリアの香りのキャンドルやフレグランスもぜひチェックしてみてくださいね。