4つの施設で歴史を巡る。パールハーバー観光の必見スポットまとめ
ハワイで最も多くの来場者がある観光地といわれているパールハーバー。 こちらの記事では施設ごとに歴史的背景から施設概要まで詳しく紹介していきます。
歴史的な観光スポット「パールハーバー(真珠湾)」へ
オアフ島のどの位置にあるか
パールハーバーは、ダニエル・K・イノウエ国際空港から車で15分、ワイキキ中心部からは車で約30分ほどのところにあります。
何が起きた場所か
パールハーバーは、第二次世界大戦中の1941年12月7日に日本軍による奇襲攻撃が行われた場所として広く知られています。
今はどのような部分が観光できるか
パールハーバーには4つの施設「USSアリゾナ記念館」「戦艦ミズーリ記念館」「パールハーバー航空博物館」「USSボーフィン潜水艦博物館」があります。
パールハーバーの名前の由来
パールハーバーの名前は、その地域がかつて「ワイキキロア」と呼ばれていた頃の名残です。ワイキキロアはハワイ語で「涙の水」という意味を持っており、1899年アメリカの植民地化に伴い「パールハーバー」と名付けられました。
名前の由来は諸説ありますが、一つはワイキキロアの運河が真珠の輝きを思わせる美しい水域であったことから「真珠の港」という意味であるとされています。
また、別の説では、ワイキキロアが古代ハワイの王族にとって重要な港であったため、「王の港」という意味で「パールハーバー」と名付けられたとも言われています。
パールハーバーにまつわる歴史
真珠湾攻撃とはどのような流れで、何が起きたのか?
真珠湾攻撃は、第二次世界大戦中の1941年12月7日に日本軍がアメリカへ向けて行った奇襲攻撃です。
1930年代から第二次世界大戦勃発前のアジア太平洋地域では、日本が拡大主義的な政策を展開し、領土や資源を求め侵略を行っていました。この拡大政策はアメリカ合衆国などの西洋諸国との関係を悪化させ、経済制裁などの対応策がとられました。日本はこれに反発し、アメリカとの対立が深まっていきます。
1941年12月7日の朝、日本海軍の航空部隊がハワイの真珠湾に奇襲攻撃を行いました。
日本がアメリカによる経済制裁や資源供給の制限に苦しんでいたことが真珠湾攻撃を実行した背景にあるといわれています。
攻撃は主に航空機によるもので、艦船や航空基地、軍事施設などを標的としました。爆撃と魚雷攻撃によりアメリカの戦艦や航空機が大きな被害を受け、多くの艦船が沈没または損傷しました。
真珠湾攻撃はアメリカ合衆国にとって衝撃的な出来事であり、翌日12月8日に日本に対し宣戦布告。第二次世界大戦参戦の引き金となりました。
パールハーバーにまつわる歴史 について
第二次世界大戦の勃発後、アメリカは真珠湾を拠点として太平洋戦域での作戦を展開していきます。
戦争の終結後、真珠湾攻撃の犠牲者への追悼と、戦争の記憶を風化させないために真珠湾に記念館が建設されることとなりました。
アリゾナ記念館にまつわる歴史
アリゾナ記念館は、真珠湾攻撃で沈没した戦艦アリゾナに捧げられています。
アリゾナは攻撃の際に沈没し、1,177人の乗組員が戦死しました。アリゾナ記念館はアリゾナの残骸の上に建設され、アリゾナの乗組員への敬意を表し、彼らの記憶を後世に伝える役割を果たしています。
ミズーリ記念館にまつわる歴史
ミズーリ記念館は、第二次世界大戦の終戦時に降伏文書が調印された戦艦ミズーリに関連しています。記念館はミズーリの上に建設され、終戦の象徴として戦争の終結と平和への願いを象徴しています。
USSボーフィン潜水艦博物館にまつわる歴史
USSボーフィン潜水艦博物館は、第二次世界大戦で日本軍の船舶や潜水艦に対し数々の攻撃を行なった、アメリカ海軍の潜水艦USSボーフィンの展示博物館です。
潜水艦の内部を見学することができ、第二次世界大戦中の歴史や実際の船内の様子などを学ぶことができます。
パールハーバー太平洋航空博物館にまつわる歴史
パールハーバー太平洋航空博物館は、真珠湾攻撃の被害を受けたフォート・アイアーという軍事施設内に位置しています。真珠湾攻撃では、アメリカの航空機も大きな被害を受け、多くの機体が破壊されました。この歴史的な出来事を後世に伝えるため航空に関する展示を行なっています。
パールハーバーの主要観光スポット4選
アリゾナ記念館
どのような出来事に関する施設か
アリゾナ記念館は、真珠湾攻撃で沈没した戦艦アリゾナと、攻撃により戦死した1,177人の乗組員、また基地内にいた民間人など戦火の犠牲となったすべての人々への追悼のために建設されました。
展示内容
アリゾナの上に建設されたデッキや展示室を通じて、当時の歴史やアリゾナ号の残骸を見ることができます。アリゾナは水面下に沈んでいますが透明な床が設置されており、その残骸を間近でみることができます。
何が体験できるか
館内には戦艦の様子以外にも、 当時を伝える写真や遺品の展示もされています。教科書では知ることのできない戦争の悲惨さ、真珠湾攻撃について学ぶことができます。
ガイドの有無
ガイドはつきませんが入場時に有料でオーディオセットをレンタルすれば、日本語で解説を聞きながら自分のペースで回ることができます。
施設概要
営業時間 | 7:00am~5:00pm(ボートの乗車は午前7時30分から午後3時まで) |
入園料 | アリゾナ記念館は誰でも無料で見学可能。オーディオセットのレンタルは有料。 |
所要時間 | 約1時間15分 まずシアター前に集合し23分の映像を見たあと、アメリカ海軍が運行するボートでアリゾナ記念館へ到着。約30分の見学の後、ボートに乗って戻ります。この合計が1時間15分です。 |
予約は必要か/必要な場合予約方法 | 事前予約も、当日の受付も両方可能となっています。 ただ当日券の数には限りがあり、毎日先着順で一般開放されるのは1300枚のみ。訪れたい日程が決まっている場合はウェブサイトから事前予約を進めておくのがおすすめです。 |
戦艦ミズーリ記念館
どのような出来事に関する施設か
第二次世界大戦の終戦時に降伏文書が調印された戦艦ミズーリの上に建設された記念館で、終戦の象徴として戦争の終結と平和への願いを象徴しています。
展示内容
ミズーリ記念館では、戦艦ミズーリの上甲板や内部に立ち入ることができ、兵舎や司令室などを実際に見学することができます。また艦内には兵士たちによる貴重な資料なども展示されており、戦争について改めて考える機会を与えてくれる場所です。
何が体験できるか
日本語ガイドも常駐しているため、ガイドによる詳しい解説を聞きながら、より詳細な知識を得ることができます。
ガイドの有無
日本語で説明してくれるガイドさんがいます。ご自身のペースで見学したい方は、音声ガイド(日本語)の貸し出しもあります。
施設概要
営業時間 | 8:00am~4:00pm(6月~8月は午後5時まで) |
入園料 | 大人 $34.99 子ども(4~12歳)$17.49 |
所要時間 | 2時間程度。 戦艦ミズーリへは、パールハーバー・ビジターセンター発着のシャトルバスに乗って行きます。見学は約1時間半程度が目安ですが、シャトルバスの往復と見学で合計2時間程度かかるのが一般的です。 |
予約は必要か/必要な場合予約方法 | 予約不要 |
USSボーフィン潜水艦博物館
photo by / @tm_sophia / Instagram
どのような出来事に関する施設か
USSボーフィン潜水艦博物館は、第二次世界大戦で日本軍の船舶や潜水艦に対し数々の攻撃を行なった、アメリカ海軍の潜水艦USSボーフィンの展示博物館です。
展示内容
実際に潜水艦ボーフィンに入り、その内部を見学することができます。また第二次世界大戦時の潜水艦作戦にまつわる資料や当時の写真など数々の展示物も目にすることができます。
何が体験できるか
入館料にはオーディオガイドも含まれており、より歴史への理解が深まる子供向けのガイドも用意されています。
ガイドの有無
入場料を払うと、音声ガイド(日本語あり)を借りることができます。
施設概要
営業時間 | 7:00am〜5:00pm |
入園料 | 大人 $21.99 子供(4~12歳) $12.99 ※ 3歳以下のお子様は、安全上の理由から潜水艦には乗船できません |
所要時間 | 1時間30分程度 |
予約は必要か/必要な場合予約方法 | 予約不要 |
パールハーバー太平洋航空博物館
photo by @hiro_lens_work / Instagram
どのような出来事に関する施設か
パールハーバー太平洋航空博物館は、真珠湾攻撃の被害を受けたフォート・アイアーという軍事施設内に位置しています。主に航空に関する展示を行なっています。
展示内容
パールハーバー航空博物館は、第二次世界大戦時代に使われていた格納庫がそのまま博物館となった施設です。ハンガーは2つあり、それぞれ戦前と戦後に活躍した50機以上もの軍用機が展示されています。
何が体験できるか
展示物の見学や、ここでしか体験できない飛行シミュレーションのコーナーも。戦闘機の操縦を仮想体験することができます。
ガイドの有無
6か国語対応(日本語を含む)の、オーディオガイドあり。
施設概要
営業時間 | 9:00am~17:00pm(最終入館時間は16:30) |
入園料 | 大人 $25.99 子ども(4~12歳)$14.99 |
所要時間 | 2時間程度。 |
予約は必要か/必要な場合予約方法 | 予約不要 |