
Visit Japan Webの使い方を徹底解説!登録方法からメリットまで
海外旅行は楽しいですが、帰国時の混雑で疲れてしまうことがありますよね。近年は訪日外国人観光客も増加し、今後もますます空港の混雑が予想されます。そのようなときに活用したいのが「Visit Japan Web」です。今回は、簡単な手続きで利用でき、帰国時の混雑をスムーズにできるVisit Japan Webについてくわしく解説します。
Visit Japan Webとは?
Webで行う入国審査サービス
Visit Japan Webとは、日本への入国時に、必要な情報を事前に登録して二次元コードを提示すると、入国手続きがスムーズになるデジタル庁がパンデミックの間に作ったサービスです。外国人の場合は、日本滞在中の免税手続きなどもできるので便利です。パンデミック期間中のコロナ対応がなくなり検疫が不要となったので、現在は税関申告が主です。日本人はそもそも入国審査も必要ありませんので、このサービスの入力申請は任意。利用しなくても日本入国は可能です。このウェブサービスを利用すると、以下のような入国手続きができます。
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検疫
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入国審査
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税関申告
Visit Japan Webを利用できるのは、以下の空港を利用する「日本への帰国者」および「海外から日本への入国者」です。
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成田空港
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羽田空港
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関西国際空港
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福岡空港
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新千歳空港
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那覇空港
Visit Japan Webを使用するメリット
photo by adobe stock
入国手続きをスムーズに行える
以前は、帰国便の機内で配られた「入国カード」に記入して税関申告(携帯品・別送品申告)を行っていました。しかし、Visit Japan Webが導入されるようになると、事前にWebサイトで税関申告し、日本到着後にはQRコードを提示して申告できるようになりました。手続きが簡単かつスムーズになり、混雑も緩和されているようです。
パスポートなしでも免税店で買い物ができる
2023年4月からは、Visit Japan Webの新機能として「免税購入」が追加されました。新機能を利用することで、免税店での買い物で「パスポートの提示」が不要となっています。ただし、全ての免税店が該当しているわけではなく、新機能を利用した免税購入はQRコードの読み取りに対応したお店のみです。
Visit Japan Webの登録に必要なもの
Visit Japan Webへの登録には、インターネットにアクセス可能なパソコンやスマートフォン、メールアドレス、パスポートが必要です。
登録の際には、日本帰国便の「航空会社」や「便名」も必要になるので、控えておくとスムーズです。登録はパソコンからでも可能ですが、入国時にQRコードを表示させたり、接種証明を読み込んだりするので、スマートフォンでの登録がおすすめです。
Visit Japan Webの登録方法・利用手順
Visit Japan Webの登録方法を5つの手順にわけて説明します。まずはアカウントを作成し、利用者情報、入国スケジュール、手続き情報を登録して、入国時までにQRコードを取得しておく必要があります。なお、搭乗便到着予定日時の6時間前までにこの手続きを済ませておく必要がありますので、ギリギリに登録すると間に合わなかったり忘れてしまったりすることがあるので、早めに登録しておきましょう。
下記サイトを参照してください。
https://vjw-lp.digital.go.jp/ja/howto/
手順1:アカウントを作成する
Visit Japan Webの公式サイト(https://vjw-lp.digital.go.jp/)を開いて、トップページの「今すぐ利用する」の下にあるURLから「新規アカウント作成」を選んで次に進みましょう。この際に自分のメールアドレスが必要です。メールアドレスとパスワードの設定を行うと、入力したメールアドレスに6桁の認証コードが送られてくるので、コードを入力して登録します。
手順2:利用者情報を登録する
手順1で入力したメールアドレス、パスワードをもう一度入力します。「利用者を登録」の項目より「本人の情報」を選んで次へ進み「日本政府発行のパスポートの有無とパスポート情報」を入力しましょう。なお「姓」「名」「旅券番号」は、パスポートに表記されている通りに入力してください。
① 区分の登録
入国(あるいは帰国)の手続きの区分を登録します。日本政府発行したパスポートを使っているか、日本に住んでいて再入国許可により日本に入国するか、また、免税QRコードを使うかといった質問がありますので、それに、はいかいいえで答えていきます。
② パスポートの読み取り
「カメラで読み取る」を選べば、パスポート情報をカメラで読み取って入力できます。有効期間が6ヵ月未満のパスポートは、有効期間に対応した警告メッセージが出るので指示に従いましょう。うまく入力できない場合は、登録方法を選択する際に「自分で入力する」を選んで直接入力しても構いません。なお、後にご紹介する「免税購入」の利用には、パスポートを読み取る必要があります。
③ 連絡先の入力
任意入力のため、必ず入力しないといけない項目ではありませんが、入力しておくと今後利用する際に、既に入力された状態になるので楽になります。日本に住所がある場合や決まった滞在先があるときは、入力しておくと便利です。
手順3:入国スケジュールを登録する
続いて、日本に入国(あるいは帰国)する予定の登録を行います。登録方法は3種類あります。(A)引用せずに登録する方法(必要な情報のみ登録)(B)旅行代理店の登録情報から引用もしくは登録済みの入国帰国情報から引用(C)ビザ申請時の情報を引用、この3つです。「旅行名」は自由に入力できるので、行き先・日程など自分にわかりやすいようにしておけば、把握しやすいでしょう。ここでは再び日本での連絡先登録が必要になるので、手順2の③を行っておくと既に入力されているので手間が省けます。
手順4:手続き情報を登録する
手順3で登録した予定を選択して、入国審査、税関申告の登録が必要です。なお、2023年4月29日以降の入国からは「有効なワクチン接種証明書」あるいは「出国前検査証明書の提示」が不要です。提示不要に伴い、4月29日の日本時間午前0時からは、以前あった「検疫手続(ファストトラック)」のボタンも削除されました。
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検疫
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入国審査
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税関申告
手順5:入国時にQRコードを表示する
日本に到着して飛行機から降りたら、空港スタッフからVisit Japan Webの登録確認をチェックされます。飛行場で携帯が繋がりにくいこともあるのでスクリーンショットを撮影しておいて提示するのもOKですが、提示した場合は足止めさせられる場合があるので、できればVisit Japan Webの画面を表示しておきましょう。画面が青であるか、QRコードが確認できるかなどをチェックされるので、画面を出しておくとスムーズです。
Visit Japan Webとファストトラックの違い
ファストトラックとは、検疫手続のことです。以前はVisit Japan Webの登録情報の中にファストトラックが含まれていましたが、2023年4月29日以降の入国においては、有効なワクチン接種証明書あるいは出国前検査証明書の提示が不要になったため、Visit Japan Web「検疫手続(ファストトラック)」のボタンは削除されています。
「Visit Japan Web」と「ファストトラック」の大きな違いは「税関申告」「誓約書」「質問票」のそれぞれが、事前登録できるかどうかの3点です。
Visit Japan Web |
ファストトラック |
|
税関申告 |
〇 |
× |
誓約書 |
× |
〇 |
質問票 |
×(厚生労働省のページへ移動) |
〇 |
Visit Japan Webについてよくある質問(FAQ)
必ず登録しないといけない?
Visit Japan Webは、必ず登録しなければならないものではありません。以前パンデミックの頃、提出する書類がたくさんあったので、それをデジタル化して入国帰国の際スムーズに旅ができるようにと始まったサービスでした。今はそれが必要なくなったので、必ず登録する必要がなくなりました。前もって登録していない場合は、従来どおり入国カードの用紙を記入して提出すればOKです。
ただし、現在、入国制限が完全に解除されたことで空港の混雑が予想されます。訪日外国人観光客で空港は混雑を極めており、Visit Japan Webを登録していない人が多い場合は、時期やシーズンによって、かなり時間がかかってしまうでしょう。義務ではないものの、なるべく混雑を避けたい場合は登録しておくとスムーズです。
日本人でも使える?
Visit Japan Webサービスを使えるのは、先にご紹介した下記の7つの空港を利用する日本への帰国者と海外からの入国者です。日本人も、もちろん利用できます。
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成田空港
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羽田空港
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関西国際空港
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福岡空港
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新千歳空港
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那覇空港
何日前までに登録が必要?
搭乗便到着予定日時の6時間前までにこの手続きを済ませて、QRコードを取得しておく必要があります。ギリギリに登録すると間に合わなかったり忘れてしまったりすることがあるので、余裕を持って早めに登録しておきましょう。
オフラインでも使える?
Visit Japan Webは、オフラインでの利用も可能です。ただし、オフラインでの利用は、アプリを事前にインストールしておかなければなりません。また、以下のように利用できる機能に制限があります。
オフラインでの操作 |
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操作可能 |
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操作不可 |
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MySOSとの違いは?
かつてはアプリ「My SOS」でファストトラック(検疫)を行い、税関申告との手続きが別々に行われていました。しかし、Visit Japan Webの登場によって、2つの手続きを一度に行えるようになったので、My SOSのサービスは提供を終了しています。
日本への入国時はVisit Japan Webを活用しよう
Visit Japan Webは、登録すれば誰でも利用できるサービスです。事前に税関申告を行うことができ、日本に到着した後もQRコードをかざして申告できるようになったので、長時間のフライトの後、帰国時の手続きがスムーズだと快適に旅を終わらせることができるのでは?パスポートなしでも免税店で買い物ができるメリットもあるので、ぜひ活用してはいかがでしょうか?