Visit Japan Webの使い方を徹底解説!登録方法からメリットまで

Visit Japan Webの使い方を徹底解説!登録方法からメリットまで

公開日:2023.08.30
更新日:2024.03.01

海外旅行は楽しいですが、帰国時の混雑で疲れてしまうことがありますよね。近年は訪日外国人観光客も増加し、今後もますます空港の混雑が予想されます。そのようなときに活用したいのが「Visit Japan Web」です。今回は、簡単な手続きで利用でき、帰国時の混雑をスムーズにできるVisit Japan Webについてくわしく解説します。

Visit Japan Webとは?

夕方の空港

photo by unsplash

Webで行う入国審査サービス

空港受付

photo by unsplash

Visit Japan Webとは、日本への入国時に、以下のような入国手続きをWEB上で行えるサービスです。

  • 検疫

  • 入国審査

  • 税関申告

Visit Japan Webを利用できるのは、以下の空港を利用する「日本への帰国者」および「海外から日本への入国者」です。

  • 成田空港

  • 羽田空港

  • 関西国際空港

  • 福岡空港

  • 新千歳空港

  • 那覇空港

Visit Japan Webへの登録に必要なもの

旅行必需品

photo by unsplash

Visit Japan Webへの登録には、以下が必要です。

  • インターネットにアクセス可能なパソコンやスマートフォン

  • パスポート

  • 日本政府公認のワクチン接種証明書あるいは陰性検査証明書(出国前72時間以内)

登録の際には、日本帰国便の「航空会社」や「便名」も必要になるので、控えておくとスムーズです。登録はパソコンからでも可能ですが、入国時にQRコードを表示させたり、接種証明を読み込んだりするので、スマートフォンでの登録がおすすめです。

 

Visit Japan Webの登録方法・利用手順

Visit Japan Webの登録方法を5つの手順にわけて説明します。なお、日本到着時刻の「6時間前」までの登録が必要です。ギリギリに登録すると間に合わなかったり忘れてしまったりすることがあるので、早めに登録しておきましょう。

手順1:アカウントを作成する

空港内マップ

photo by 公式サイト

Visit Japan Webの公式サイトを開いて、トップページの「今すぐ利用する」の下にあるURLから「新規アカウント作成」を選んで次に進みましょう。メールアドレスとパスワードの設定を行うと、入力したメールアドレスに6桁の認証コードが送られてくるので、コードを入力して登録します。

手順2:利用者情報を登録する

PC作業

photo by unsplash

手順1で入力したメールアドレス、パスワードをもう一度入力します。「利用者を登録」の項目より「本人の情報」を選んで次へ進み「日本政府発行のパスポートの有無とパスポート情報」を入力しましょう。なお「姓」「名」「旅券番号」は、パスポートに表記されている通りに入力してください。

① 区分の登録

入国(あるいは帰国)の手続きの区分を登録します。

② パスポートの読み取り

「カメラで読み取る」を選べば、パスポート情報をカメラで読み取って入力できます。有効期間が6ヵ月未満のパスポートは、有効期間に対応した警告メッセージが出るので指示に従いましょう。うまく入力できない場合は、登録方法を選択する際に「自分で入力する」を選んで直接入力しても構いません。なお、後にご紹介する「免税購入」の利用には、パスポートを読み取る必要があります。

③ 連絡先の入力

任意入力のため、必ず入力しないといけない項目ではありませんが、入力しておくと今後利用する際に、既に入力された状態になるので楽になります。日本に住所がある場合や決まった滞在先があるときは、入力しておくと便利です。

手順3:入国スケジュールを登録する

手帳

photo by unsplash

続いて、日本への入国(あるいは帰国)の予定を登録を行います。「旅行名」は自分で設定可能です。行き先・日程を入れれば、わかりやすく管理ができます。ここで再び日本での連絡先登録が必要になるので、手順2の③を行っておくと既に入力された状態で表示されます。

手順4:手続き情報を登録する

空港 搭乗口

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手順3で登録した予定を選択して、以下の情報を登録します。なお、2023年4月29日以降の入国からは「有効なワクチン接種証明書」あるいは「出国前検査証明書の提示」が不要です。提示不要に伴い、4月29日の日本時間午前0時からは、以前あった「検疫手続(ファストトラック)」のボタンも削除されました。

  • 検疫

  • 入国審査

  • 税関申告

手順5:入国時にQRコードを表示する

スマートフォンとQRコード

photo by unsplash

日本に到着して飛行機から降りたら、空港スタッフからVisit Japan Webの登録確認をチェックされます。スクリーンショットを提示した場合は足止めさせられる場合があるのでVisit Japan Webの画面を表示しておきましょう。画面が青であるか、QRコードが確認できるかなどをチェックされるので、画面を出しておくとスムーズです。

Visit Japan Webを使用するメリット

入国手続きをスムーズに行える

駅 改札

photo by unsplash

以前は、帰国便の機内で配られた「入国カード」に記入して税関申告(携帯品・別送品申告)を行っていました。しかし、Visit Japan Webが導入されるようになると、事前にWebサイトで税関申告し、日本到着後にはQRコードを提示して申告できるようになりました。手続きが簡単かつスムーズになり、混雑も緩和されているようです。

パスポートなしでも免税店で買い物ができる

ショッピング

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2023年4月からは、Visit Japan Webの新機能として「免税購入」が追加されました。新機能を利用することで、免税店での買い物で「パスポートの提示」が不要となっています。ただし、全ての免税店が該当しているわけではなく、新機能を利用した免税購入はQRコードの読み取りに対応したお店のみです。

Visit Japan Webとファストトラックの違い

白 黒 PC

photo by unsplash

ファストトラックとは、検疫手続のことです。以前はVisit Japan Webの登録情報の中にファストトラックが含まれていましたが、2023年4月29日以降の入国においては、有効なワクチン接種証明書あるいは出国前検査証明書の提示が不要になったため、Visit Japan Web「検疫手続(ファストトラック)」のボタンは削除されています。

「Visit Japan Web」と「ファストトラック」の大きな違いは「税関申告」「誓約書」「質問票」のそれぞれが、事前登録できるかどうかの3点です。

 

Visit Japan Web

ファストトラック

税関申告

×

誓約書

×

質問票

×(厚生労働省のページへ移動)

 

Visit Japan Webについてよくある質問(FAQ)

黒板 はてな

photo by pexels

必ず登録しないといけない?

Visit Japan Webは、必ず登録しなければならないものではありません。登録しない場合は、従来どおり入国カードの用紙を記入して提出しましょう。

ただし、入国制限が完全に解除されたことで空港の混雑が予想されます。訪日外国人観光客で空港は混雑を極めており、Visit Japan Webを登録していない人が多い場合は、時期やシーズンによって、かなり時間がかかってしまうでしょう。義務ではないものの、なるべく混雑を避けたい場合は登録しておくとスムーズです。

日本人でも使える?

Visit Japan Webサービスを使えるのは、先にご紹介した下記の7つの空港を利用する日本への帰国者と海外からの入国者です。日本人も、もちろん利用できます。

  • 成田空港

  • 羽田空港

  • 関西国際空港

  • 福岡空港

  • 新千歳空港

  • 那覇空港

オフラインでも使える?

Visit Japan Webは、オフラインでの利用も可能です。ただし、オフラインでの利用は、アプリを事前にインストールしておかなければなりません。また、以下のように利用できる機能に制限があります。

 

オフラインでの操作

操作可能

  • 入国・帰国予定登録(登録済予定は可)

  • 税関申告の準備

  • 入国審査の準備

操作不可

  • ログイン

  • アカウント作成

  • 利用者登録

  • 入国・帰国予定登録(新規登録は不可)

  • 日本入国後

MySOSとの違いは?

時計 ライト 観葉植物 インテリア

photo by unsplash

かつてはアプリ「My SOS」でファストトラック(検疫)を行い、税関申告との手続きが別々に行われていました。しかし、Visit Japan Webの登場によって、2つの手続きを一度に行えるようになったので、My SOSのサービスは提供を終了しています。

日本への入国時はVisit Japan Webを活用しよう

Visit Japan Webは、登録すれば誰でも利用できるサービスです。事前にWebサイトで税関申告を行うことができ、日本に到着した後もQRコードをかざして申告できるようになったので、帰国時の手続きがスムーズになりました。パスポートなしでも免税店で買い物ができるメリットもあるので、ぜひ活用してください。