イミグレ(イミグレーション)とは?入国審査での質問やスムーズに進めるコツを紹介

イミグレ(イミグレーション)とは?入国審査での質問やスムーズに進めるコツを紹介

公開日:2023.08.31
更新日:2024.09.16

海外旅行では、言葉が通じにくいため心配事が多いでしょう。特に、初めての海外旅行という場合は、わからないことが多くて不安になりますよね。海外旅行では、外国での入国審査に対して不安を覚える方が多いようです。そこで今回は、入国審査の流れやポイントについてくわしく解説します。入国審査で引っかかりやすい理由や対策法を知っておくことで冷静に行動ができるようになります。

イミグレ(イミグレーション)とは?

手荷物検査

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そもそも「イミグレーション=immigration」という言葉の意味には「海外の移民」を指す意味と旅行の際の「出入国審査カウンター」を指す意味の2通りがあります。本記事では、「出入国審査カウンター」のイミグレーションについて解説します。
違う国に入国する時、すべての人が必ず入国審査を通らなければなりません。入国審査では入国審査官の質問に答え、身元や滞在目的などを確認します。

 

入国審査で必要なもの

パスポート

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入国審査では、以下のものが必要になります。取り出しやすい場所に入れておくとスムーズに進みます。

  • passport(パスポート)

  • immigration card / disembarkation card(入国カード。渡航先によっては必要)

  • ビザや出国時の航空券(国によっては必要)

入国審査の流れ

1. 入国審査場へ向かう

待合ロビー

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まずは「Arrival」のサインに従い、入国審査場へと向かいます。トランジットの乗客の可能性もあるので、人の流れについて行けばよいという考えは危険です。入国審査場のカウンター前の列に並び、入国審査官に呼ばれるまで待機します。

2. 入国審査(パスポートの提示、質疑応答など)

パスポートとスーツケース

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カウンターの入国審査官にパスポートと入国カードを提示します。パスポートを確認して簡単な質問のみをする国もあれば、復路の航空券の提示を求める国もあります。対応は国によって異なるので、冷静に対応しましょう。入国審査では、本人の顔とパスポートの写真を見比べて本人かどうかを確認し、パスポートの情報を読み取ることで、入国許可を与えてよい人物かどうかを審査します。パスポートなど必要なものは、すぐに取り出しやすい場所に入れておくのがおすすめです。

3. 荷物の受け取り

スーツケース 空港内

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「Baggage Claim」のサインに従って進みます。自分が乗った便名が表示されているターンテーブルで荷物を受け取りましょう。万が一、自分の荷物が出てこない場合や破損していた場合は「Lost&Found」のカウンターへ行って、事情を説明しましょう。

4. 税関申告

シャープペンシル 書類記載

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最後に税関申告を行います。税関申告は国によって流れや法律が異なるため、事前に調べておくと安心です。飛行機の中で税関申告書が配られる場合もあれば、事前にアプリで登録する場合もあります。

 

入国審査で聞かれる主な質問と回答例

滞在目的

旅行計画

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パスポートを提示すると滞在目的を尋ねられます。観光あるいは仕事など訪れた目的を答えるだけで構いません。以下のようにわかりやすく簡単な英語で答えても伝わります。

  

質問:What’s the purpose of your visit?(滞在目的は?)

回答:For sightseeing(観光です)

   For business. (仕事です)

 

ダイレクトに観光か仕事かを聞かれることもあります。

 

質問:Pleasure or business?(観光ですか?仕事ですか?)

回答:Pleasure. (観光です)

   Business. (仕事です)

 

上記のように「観光」を表す単語に「Sightseeing」「Pleasure」などの表現があるので覚えておくと良いでしょう。

滞在期間

スケジュール帳

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滞在期間についても尋ねられます。わかりやすいように、日数や期間の部分はわかりやすく強調して伝えましょう。

 

質問:How long are you going to stay?(どのくらい滞在しますか?)

回答:One week. (1週間です)

   

質問:How many days will you stay?(何日滞在しますか?)

回答:For 3 days. (3日間です)

 

審査官によっては以下のような表現で訪ねることもあります。

 

質問:When are you leaving 〇〇?(いつ〇〇を出ますか?)

回答:I’m leaving 〇〇 in 5 days. (5日後に〇〇を出ます)

 

in〜daysという表現は、「〜日後」という意味です。next Sunday(次の日曜日)のように、曜日で答えてもかまいません。

宿泊先

Hotel

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滞在先は必ず質問されるので、簡潔に答えるのがポイントです。観光の場合は、ホテル名を告げるだけでも構いません。

 

質問:Where are you staying?(あなたはどちらに滞在しますか?)

回答:I’m staying in ××. (私は××ホテルに滞在します)

 

質問:Where to stay in 〇〇?(〇〇で宿泊するところは?)

回答:At the ××. (××です)

 

住所を聞かれることがありますが、ホテル名が言えれば大丈夫なので、ホテル名を英語で言えるようにしておきましょう。

そのほか聞かれることがある内容

機内

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絶対に聞かれる質問ではないものの、必要に応じて聞かれる可能性がある質問もあります。以下のような質問文や回答例を知っておくとスムーズです。

 

質問:Do you have a return ticket?(帰りの航空券を持っていますか?)

回答:Yes. Here it is.(はい、これです。)

 

質問:What’s your occupation?(職業は何ですか?)

回答:I'm a company employee for 〇〇. (私は〇〇という会社に勤めています)

   I'm a student. (私は学生です)

   I'm a housewife. (私は主婦です)

   I'm a part-time worker. (私はアルバイトです)

 

occupationとは「職業」という意味で、job(仕事)より硬めの表現です。外国では「サラリーマン」というカタカナ英語が通じないこともあるので注意しましょう。

 

入国審査を行う際のポイント

聞き取れなかったら聞き返す

青 ハテナ

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英語が聞き取りずらく、審査官の質問が聞き取れないケースもあるでしょう。聞き取れない場合は、以下のようなフレーズで聞き返してみましょう。

 

Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか)

Please speak more slowly.(もう少しゆっくり話していただけますか)

 

覚えられない場合は「Sorry(すみません)」と聞き返すだけでも大丈夫です。繰り返してもらってもわからない場合は、はっきり英語がわからないと伝えるのも良いでしょう。

 

I'm not good at English. (英語がよくわかりません)

 

回答を準備しておく

付箋 会議

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ご紹介した質問の例を参考に、あらかじめ回答を準備しておくと焦らずに済みます。質問と回答例でご紹介したほかにも、以下のような単語は会話の中でもよく使われるのでチェックしておきましょう。

 

目的:purpose

遊び:pleasure

休暇:vacation

禁制品:prohibited item

申告する:declare

 

会話が成り立たないことも考えて、スマートフォンのアプリを活用したり翻訳機能を利用したりするのも良いでしょう。Google翻訳は、音声翻訳にも対応しています。入国審査が不安な方は、準備しておくと良いかもしれません。

 

入国審査で引っかかる理由と対策

入国審査をスムーズに通過するには、引っかかりやすい原因を排除しておくと安心です。こちらでは、一般的に入国審査で引っかかりやすい理由や対策方法についてご紹介します。

服装や持ち物に問題がある

荷物

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服装や持ち物に問題があると判断された場合は、入国審査で引っかかることがあります。一番の対策は清潔感があり違和感のない格好をすることです。ファッションセンスや高級ブランドを付けているかどうかは関係ありません。お金がなさそうな服装や良い印象を与えないような服装は避けたほうが良いでしょう。貧しそうな服装をしている場合、不法就労や犯罪の印象を与えてしまうことになります。また、1週間程度の旅行にも関わらず、小さなバッグ1つなどあまりにも荷物が少ないと不審に思われることもあります。

挙動不審

男性旅行者

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入国審査でなくても、怪しい動きを見せれば不信感をもたれます。言葉がわからなくて緊張していたとしても挙動不審な行動を取らなければ問題なく通過できます。キョロキョロしたり目が泳いでいたりすると、何かをごまかすために怪しい行動を取っていると思われるので注意しましょう。アメリカの入国審査では、指紋認証や顔写真の確認がありますが、ゼスチャーなども合わせて指示してくれるので、冷静に対処することが大切です。

質疑応答で喋りすぎる

空港 受付

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質疑応答の際に聞かれてもいないことまで不自然に話し出すと余計な詮索を招くことになります。簡単に返答していれば問題がなかったのに、語学力が弱いためにしどろもどろで長文を話せば事実を明らかにするためにさらに突っ込まれた質問をされることになります。ご紹介した例文のように完結に答えれば、ほとんどの場合は大丈夫です。

フライトルールが特殊

飛行機

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日本人が一般的に利用しないような特殊なフライトルールの場合は、空港に着いた時点で疑われることがあります。アジア人が居ないような飛行機に乗って珍しい街に行くときなどは注意が必要です。質問攻めにされることも多いので、英語に自信がない場合は、特殊なルートは避けたほうが無難です。

 

事前準備をしてイミグレーションに向かおう

英語が苦手な人にとって、イミグレはとても緊張するものです。しかし、事前にどのようなことを行い、何を聞かれるのかをチェックしておけば、冷静な行動ができます。今回は入国審査の流れや一般的な会話をご紹介したので、旅行前の参考にしてください。